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全日本空輸』の解説

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全日本空輸株式会社(ぜんにっぽんくうゆ、英語表記:All Nippon Airways Co., Ltd., 通称:全日空ANA)は、日本航空会社である。

概説

本社は東京都港区東新橋 汐留シティセンター。国内線では最大の路線網を持ち、国内線乗客数では日本最大級を誇る航空会社である。国際線ではアジア諸国とヨーロッパ諸国、アメリカ合衆国に運航している。航空会社連合スターアライアンス」のメンバー。東証一部上場企業。コーポレートカラーはトリトンブルー。2レターコード"NH"は、元の社名「日本ヘリコプター輸送(Nippon Helicopter)」に由来。

前身

全日本空輸の前身となっているのは、1945年8月の第二次世界大戦における日本の敗戦後、日本の占領に当たった連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)によって、全ての日本国籍の航空機の運航が停止された運航禁止期間の解除の決定が下されたことを受けて、1952年に設立された日本ヘリコプター輸送株式会社と極東航空株式会社である。

日本ヘリコプター輸送株式会社は、1952年(昭和27年)12月27日に、東京を拠点にヘリコプターでの宣伝活動を目的として設立された会社で、通称は「日ペリ」、「日ペリ航空」であった。当初はヘリコプターによる宣伝事業のみを行っていたが、航空機による事業にも参入し、1953年12月15日に貨物航空事業を開始し、1954年2月1日には旅客航空事業も開始した。

極東航空株式会社は、日ペリより1日早い1952年12月26日に、第二次世界大戦前に関西で航空事業を行っていた関係者により大阪で設立。大阪を拠点として、大阪-四国・大阪-九州といった西日本方面の航空路線を運営していた。

設立

国内ローカル航空輸送を一本化するという運輸省の方針に基づき、両社は合併されることとなる。合併に先立ち、1957年(昭和32年)12月、日本ヘリコプター輸送は全日本空輸株式会社に商号変更し、同時に極東航空の路線運営を引き継ぐ。

さらに翌1958年(昭和33年)3月には、同じくローカル線を運航していた極東航空を合併し、両社は完全に統合した。なお初代社長には、元朝日新聞社役員で日本ヘリコプター創設者の美土路昌一が就任した。

成長期

統合完了直後の1958年8月には下田沖でダグラスDC-3の墜落事故を起こし、業績が大きく悪化し一時は全路線を休止するなど存亡の危機に陥ったが、運輸省の補助金を得て保有する全てのDC-3の操縦系統を改修・統一した上で、翌1959年4月1日に運行を再開し危機を乗り越えた。その後も高度経済成長下で成長を続け、藤田航空などの中小航空会社の合併を繰り返し、その路線網を拡張し全国規模の航空網を持つに至る。

なおこの頃は、各社が運航していたものと中古機として購入したものを含め最大15機のダグラスDC-3を運航していたほか、全日空や日本国内航空、東亜航空や富士航空などの航空会社を保護するために国内線路線の運航を制限されおり、ローカル線の運航の許可が下りなかったフラッグキャリアの日本航空から譲り受けたデ・ハビランド DH.114 ヘロンを導入した。さらに新鋭機のコンベア440を運航するとともに、ヘリコプター事業も継続して行っていた。

全日空の成長の過程で特徴的な事として、総代理店制度の採用が挙げられる。これは、日本の航空輸送事業の黎明期に、各就航地の有力企業と提携し、航空会社の業務のうち、市内業務(営業活動)と空港業務(ハンドリング業務)を委託するという画期的な制度であった。委託業務は、市内では航空券販売・電話予約センター・また代理店販売促進活動や団体営業、空港では旅客ハンドリング・貨物ハンドリングから、機側における各種業務や機内清掃まで、幅広い業務があり、営業拡大のみならず経営効率の向上に大きく寄与した。

1960年代に入ると経営状況も安定し、初代社長の美土路は1961年に会長に退き、美土路の同郷出身の元大東亜省官僚で、LT貿易の締結を行うなど日中経済交流を推進した岡崎嘉平太に社長の座を譲った。

その後美土路は相談役と朝日新聞社の顧問を兼任していたものの、1964年に同社の社内抗争を受けて朝日新聞社の社長に就任した。なお、美土路の退任後も全日空と朝日新聞社は密接な関係を保ち、朝日新聞社は現在に至るまで全日空の主要大株主の1社として君臨していることから、大手マスコミが航空会社の大株主となることによる報道の中立性への影響に対しての批判もある。

政府と日航主導の経営再建

その後も高度経済成長とともに事業規模の拡大を続け、国内線路線の運航を制限されていた日本航空や、ローカル線を中心に運行していた日本国内航空や東亜航空などを上回る国内線路線網を持つ航空会社となり、ヴィッカース・バイカウントフォッカー F27日本航空機製造YS-11ボーイング727型機などの当時の最新鋭機を精力的に導入していった。しかし、企業体力を大きく超えた経営規模の拡大に整備や運行安全面の拡充が追いつかず、日本航空から整備や運行安全面において様々な支援を受けざるを得ない状況になっていた。

そのような状況下にあった1966年に起きた、羽田空港沖でのボーイング727型機の墜落事故や、松山沖墜落事故をはじめとする1960年代に起きた一連の連続墜落事故では、1機あたりの整備員の数が日本航空の3分の1に満たないことをはじめとする整備や安全運航面における不備を指摘された上に、事故を受けた営業面での打撃や遺族への慰謝料支払いによる出費により経営面でも苦境に立たされた。

この様な惨状を受けても社長の座に残ろうと画策した岡崎は、政財界の一部から「社長が日中問題に首を突っ込んで、社業に専念しないから安全対策が疎かになるのだ」との批判を受けるようになり、さらに経団連会長の石坂泰三からも辞任勧告を受けるに至り辞任した。

その後は政府主導で経営再建がすすめられ、1967年には経営立て直しのために日本航空が全日空の第2位の大株主になり、日本航空から派遣された大庭哲夫副社長(その後1969年5月に社長に就任)の下で、整備や運航安全面の見直しと拡充を進めた。この様な運行安全面の拡充の一環として、1968年には日本航空と同じアメリカカリフォルニア州にあるサンディエゴ・ブラウンフィールド空港での乗員訓練も開始した。

その後全日空は、政府と日本航空の支援、そして大庭社長の指導のもとで、整備や運行安全面の拡充を進めた上に、「45/47体制」により国内線における安定的な地位を得られた結果、1970年代に入ると国際線チャーターに進出するなど経営状況は改善に向かった。

社内抗争と大型機の導入

経営状況は改善しつつあったものの、大庭社長とともに日本航空から派遣され再建と社内の改革を進める幹部と、全日空生え抜きの幹部の対立が進み、「『日航進駐軍』と『民族派』の対立」とまで言われるようになった。

この様な社内の不協和音はあったものの、札幌オリンピックなどの特需を受けた乗客の増加を予想した全日空は、大庭のもとで次期大型機の導入を進め、ロッキード L-1011 トライスターマクドネルダグラスDC-10ボーイング747SRなどの導入を検討した。その結果、ボーイング747SRは当時の全日空の規模に比べ大きすぎると評価され退けられ、全日空生え抜き幹部の推すロッキード L-1011は、エンジン開発の遅れによる導入時期延期などを理由に退けられ、最終的に大庭の推すマクドネルダグラスDC-10の発注を決定した。

しかし、同機の導入を推進していた大庭が、1970年に「M資金関連の詐欺事件に巻き込まれた」という趣旨の怪文書を大物右翼児玉誉士夫傘下の総会屋に流された挙句、株主総会の直前に不可解な形で社長の座を追われることとなり、全日空生え抜き幹部や児玉と関係が深く、前年に全日空に天下り役員となっていた元運輸省事務次官若狭得治が副社長に就任した。その後若狭は副社長を経て、1972年に社長に就任する。その後若狭の指導のもとにマクドネルダグラスDC-10の発注は取り消され、代わりにロッキード L-1011 トライスターの発注が決定された。

ロッキード事件

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ロッキード L-1011 トライスターの導入が進んでいた1976年に行われたアメリカ上院における公聴会において、ロッキード副会長のアーチボルド・カール・コーチャンと元東京駐在事務所代表のジョン・ウイリアム・クラッターが、全日空がマクドネルダグラスDC-10の発注を取り消し、L-1011 トライスターを導入するように働きかけるために、日本においてロッキード社の裏の代理人的役割をしていた児玉誉士夫に対し、1972年10月に「(全日空へL-1011 トライスターを売り込むための)コンサルタント料」として21億円あまりを渡したこと、次いで児玉から、政商小佐野賢治やロッキード社の日本における販売代理店の丸紅などを通じ、当時の首相である田中角栄に対して5億円が密かに渡されたことを証言した。

その後捜査が進められ、マクドネルダグラスDC-10型機の導入を進めた大庭社長を「M資金」に絡むスキャンダルをでっち上げて追い落した若狭社長と複数の全日空幹部が、全日空から政界への贈賄工作を行ったとして逮捕された上に、政界工作の謝礼として、ロッキードから児玉や小佐野を通じて流れ込んだ5億円を受け取った容疑で田中元首相他多数の政財界人が逮捕され、さらに数人の不審死者や自殺者を出すなど、「ロッキード事件」と呼ばれる大疑獄事件となった。

全日空疑獄

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さらにその後の「ロッキード事件」の捜査の過程で、若狭の意を受けた全日空の生え抜き組の幹部が、ロッキードから受け取った工作資金の一部の40万ドルを裏金として処理し、さらにこの中から、国際チャーター便枠の拡大や全日空が就航する地方空港の整備など全日空に有利な政策を勝ち取り、事業拡大を図るために「航空族」の政治家や運輸官僚へ渡す賄賂をねん出していたことが明らかになった。

この証言を受けて、7月7日に藤原享一経営管理室長が外為法違反で逮捕され、続く8日には若狭社長が外為法違反と偽証罪で逮捕された。9日には、渡辺尚次副社長が偽証罪で逮捕され、さらに13日には3名の幹部が逮捕され、霞が関ビルの全日空本社が捜索を受けた。その後「ロッキード事件」の捜査の過程で明らかになった一連の全日空による政治家と官僚に対する贈賄事件は「全日空疑獄」と呼ばれることになった。

しかし「ロッキード事件」という大きな枠の中で、平常時なら大きな事件となるはずの全日空による贈賄と、政治家や運輸官僚の収賄に対する追及は尻すぼみになり、数十人程度いたと言われる収賄側への追及はなされないままとなってしまった。

なお全日空はこの事件によって、「日本の航空会社で唯一、航空事故以外で社長が逮捕された」という特異な経歴を有する会社になってしまったが、若狭はその後1976年に会長に就任し「全日空のドン」として居座り続けたために社会的に大きな非難を浴びた。

国際線への進出

設立当初より国内線が主軸であったが、当時の運輸省の指導により日本航空は国際線と国内線幹線を、全日空は国内線幹線とローカル線・国際線チャーターに、東亜国内航空は国内ローカル線の運航を担当し将来的には幹線に参入する、というように運航を制限された「45-47体制」の崩壊を契機に、1986年より国際線定期便の運航を開始した。最初の路線はL-1011トライスター機の運航による成田国際空港-グアム線だった。

同年にアメリカロサンゼルス線とワシントンDC線をボーイング747-200B型機で就航させ、国際線就航1年を待たずしてアメリカ本土進出を果たした。翌年は現在の中華人民共和国への充実した路線ネットワーク拡大の足がかりとなる北京大連香港線を開設、同年10月には初の赤道越えとなるシドニー線を開設した。1988年には韓国ソウル線、1989年にはイギリスロンドン線を開設して初のヨーロッパ進出となった。1990年11月には国際線の拡張に合わせてボーイング747-400を導入した。

また1990年6月29日には、先に日本航空が設立したJALウェイズ同様に、外国人客室乗務員を多数採用しコストを削減し、リゾート路線やチャーター便を中心に運航することを目的とした子会社であるワールドエアーネットワークを設立し、成田-シンガポール線のウエットリースなどの運航を行うこととなった。

特別塗装機

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1993年には、国内線で運航するボーイング747-400D型機に特別塗装を施した「マリンジャンボ」導入し人気を呼んだ。同種の塗装はボーイング767-300にも施された。

また、「マリンジャンボ」を皮切りに現在の「ポケモンジェット」にいたる特別塗装機の就航などのアイデアは、現在も継続的に実施され人気を呼んでいる。

国際線の拡大と縮小

1994年の関西国際空港開港後は、中華人民共和国や北東アジア線だけでなく、デンパサールヤンゴンムンバイホノルルバンクーバーブリスベンローマなど関西国際空港からの中・長距離の路線の開設を積極的に行った。同時期には名古屋からホノルルへの便や福岡からバンコクや上海、大連等への路線も開設していた。更にアメリカ線の強化で成田からのシカゴサンフランシスコ線を開設したほか、ジャカルタ、デンパサール、ムンバイ線を毎日運航で就航させた。

しかし、「国際的に飛躍を続ける」という自らが望んだ企業イメージとは裏腹に、急激な拡張と裏腹に国際線単体での赤字が続き、当初目指していた総花的な路線ネットワークから採算性重視のネットワークへの再構築をせざるを得なくなった。結果として、ヤンゴンやブリスベーン、ムンバイ、ローマ、デンパサール線から撤退し、関西国際空港からの国際線は大幅に縮小されたほか、名古屋や福岡発の国際線も縮小され、ビジネス客が多く高収益を見込める成田重視のネットワークに集約されたが、同時期に成田からシドニーやウィーンクアラルンプールやグアム線からの撤退、シカゴとムンバイ線からの一時撤退も余儀なくされた。

さらに1995年9月1日には、マレーシア人を中心とした外国人客室乗務員を多数採用しコストを削減し、リゾート路線やチャーター便を中心に運航することを目的として1990年6月に設立したワールドエアーネットワークが事業休止に追い込まれた。

その後、1999年10月スターアライアンスに加盟し、国際線路線網の少なさをリカバーする方向性に転換するなど戦略の転換を図ることとなる。なお加盟後は機体に「STAR ALLIANCE」のマークとロゴタイプを追加している。

若狭による再びの社内抗争

ロッキード事件と全日空疑獄で逮捕、起訴された若狭元社長は、その後も会長として君臨し続けた上に、「国際線進出を実現した中興の祖」と称賛し続けられ、1991年には、刑事被告人の立場のまま名誉会長に就任した(なお若狭の後釜には、若狭と同じく運輸省からの「天下り」である杉浦喬也が就任した)。若狭はその翌年の1992年9月に最高裁判所から懲役3年・執行猶予5年の有罪判決が出て「犯罪者」となったにもかかわらず、全日空は「利用価値」がある若狭をその後も名誉会長として擁き続けていた。

さらに若狭は、執行猶予が恩赦により終了した1996年には、全日空からの全面的な支援を受けて日本航空協会会長に就任した。執行猶予期間が終わった上に、日本航空協会会長という要職に就いたことで全日空社内における権力を回復した若狭は、杉浦会長と共謀し、1997年5月に当時社長であった普勝清治の後継人事を普勝の承諾なしに行った。これに抗議して普勝社長が辞表を提出し、それを契機に若狭名誉会長と杉浦会長ら天下り組と、普勝社長ら生え抜きの幹部との社内を二分する社内抗争が発生した。

その後社内抗争は激化し、ロッキード事件の時と同様に社内外に怪文書が飛び交うなどの異常な事態に陥ったために、社内外から多くの批判を浴びたことを受けて、同年6月に若狭名誉会長と杉浦会長、普勝社長が同時に辞任し、普勝社長の後継には生え抜きの野村吉三郎専務が昇格し、社内抗争はひとまず終結することとなった。

しかし若狭は、その後も同じく会長を辞任した杉浦とともに相談役として全日空に居残った上に、1998年には常勤顧問に就任し、2005年12月に肺炎で東京都内の病院で死ぬまで、全日空から給与や専用車、個室をあてがわれ続けるなど厚遇を受け続けた。

連続着陸事故

2002年1月21日にエアバスA321型機が函館空港で着陸失敗事故を起こしたこと(全日空391便函館空港着陸失敗事故)を皮切りに、同年6月26日には、沖縄県下地島空港でタッチ・アンド・ゴーの訓練中にボーイング767-200型機が操縦ミスにより滑走路をオーバーランする事故を起こし(全日空機下地島オーバーラン事故)、さらに翌2003年1月27日にはボーイング767-300型機が成田空港でオーバーラン事故を起こす(全日空機成田空港オーバーラン事故)など、わずか1年ほどの間に3回の着陸時の事故を起こすこととなった。

これらの事故ではいずれも機体を破損し、特に下地島空港の事故はボーイング767型機の日本における初めての全損事故となったが、乗務員に負傷者を出したが幸いなことに死者は出なかった。

呼称変更

2003年に、公式の呼称を慣れ親しまれてきた「全日空」から「ANA(エー・エヌ・エー)」へ変更・統一してイメージ転換を図り、ロゴも「全日空」から「ANA」に変更し、グループ航空会社運航機を含めて機体塗装もロゴ部分を変更している(DHC-8-300型などを除く)。しかし、一般的にはそれ以前から「全日空」もしくは「アナ」と呼ばれることがほとんどで、「エー・エヌ・エー」と呼ばれることは少ない。また、各局・各紙の報道などでは「全日空」の呼称が現在も使われている。また、同時期にグループ航空会社便をANA便名へ変更している。

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呼称の変更については、「全日空」が中国語で「一日中空っぽ」という意味で縁起が良くないからという説もあるが、中華人民共和国や中華民国などの中国語圏におけるビジネス顧客獲得によるシェア拡大を臨んだ同社が、さらにグループ会社との便名統一や、国際的企業イメージの構築をふまえて「ANA」へと呼称変更されたとする意見もある(なお、卓球の中国スーパーリーグで福原愛選手が所属する遼寧省チームのユニフォームANA北京国際マラソンゼッケンには漢字で「全日空」の文字が入っている)。

これらのイメージ転換の一環として、2005年5月には1990年以来15年ぶりに客室乗務員、地上職員などの制服を一新した。この制服の一新は数年前に一度企画されたものの、経営状況の悪化から一旦中止されていた。なお、この制服更新に合わせテレビCMを行おうとしたものの、CMの撮影時に広告代理店の電通の管理不行き届きにより制服を多数盗難されるという不祥事が起きたため、このテレビCMはお蔵入りすることになった。しかし制服の更新は予定通り行われた。また、「あんしん、あったか、明るく元気!」をスローガンに社内全体の環境をよりよいものにしようという運動を実施した。

2000年代に入ってからは世界規模での航空不況からの脱却に苦しんだが、2003年度は黒字を計上。悲願であった復配も達成した。また、2004年4月にはボーイング社が開発しているボーイング787(開発名称7E7)を50機発注し、ローンチカスタマーとなった。エンジンはかつて保有していたロッキード L-1011 トライスター以来のロールス・ロイス製を搭載する。

ターミナル変更

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2004年12月1日の東京国際空港(羽田)第2ターミナル供用開始に伴い、全日空グループは全て第2ターミナルからの発着となり、ボーディングブリッジでの乗降便数が増加するなど利便性も増すこととなった。

2006年6月2日には、成田国際空港第1旅客ターミナル南ウィング新装開業により、ニュージーランド航空を除くスターアライアンス加盟会社を同ウィングに集結させ、成田空港では初となるインライン・スクリーニングの導入や、世界初となるクラス別にチェックインカウンターを配置した「ゾーン・チェックイン」、スターアライアンス加盟会社の相互利用による空港ラウンジと専用到着ラウンジを開業させるなど、新システムやサービスを導入した。

再びの国際線の拡大と縮小

2005年2月に開港した中部国際空港においては、トヨタ自動車関係者などによる需要を見込み、同空港発着の国際線や貨物事業の拡大を行い、その一環として2005年12月には、国際線・国内線兼用機として日本で初めてボーイング737-700型機を導入し、2006年に名古屋-台北(エアーニッポン便)・関西-アモイ・青島に就航させた。

さらに、2005年度の決算では過去最高となる660億円の経常利益を計上したこともあり、2006年の冬季スケジュールからシンガポール航空タイ国際航空の拠点であるシンガポール線、バンコク線、台北線、広州線(2007年夏ダイヤより)のダブルデイリー化を行ったほか、アメリカ同時多発テロ事件の影響による航空需要の落ち込みで数年にわたり運休していたシカゴ線を再開した等国際線の拡大を進め、これまで長年アメリカのノースウェスト航空に次いで3位であった成田国際空港の発着便数が2位になった。

2007年3月25日には、ANAがローンチカスタマーとなったボーイング737-700ER「ANAビジネスジェット」による中部-広州路線の運航を開始し、同年9月には同機材を成田-ムンバイ線にも就航させた。しかし、中部-広州線の同機材による運航は、乗客数が伸びないことを理由に1年も経たずに機材変更を余儀なくされた上に、下記のように2年を経た時点での路線撤退を余儀なくされた。また、成田-ムンバイ線も就航後1年半も経たないうちに減便を余儀なくされている。

さらに、中部国際空港の開港後わずか2年半弱の2007年6月には、他社との競争などにより需要予想を大きく下回ったことを受けて同空港の貨物事業からの大幅撤退を発表し、ソウル、青島、台北、香港、シカゴなどへ向かう国際貨物便を天津線を残してすべて休止した。さらに2008年3月には天津線も休止し、中部国際空港における貨物機による運航から全面撤退した。その後は中部国際空港に代えて、関西国際空港に就航する貨物便を増便しハブ化を進めようとした。

現在

2007年10月11日には、ボーイング787の開発スケジュールの遅れが発表され、初飛行は2008年第1四半期末、引渡しも当初の予定から6ヶ月ほど遅れるとしたが、更に2008年第4四半期へと初飛行の延期、引き渡しは2009年第3四半期への遅延が発表されている。全日空では2008年6月に国内線に投入、8月の北京オリンピック開催時には羽田 - 北京間のチャーター便に使用すると発表していたが、就航計画の変更を余儀なくされ、北京線のオリンピック時就航は不可能となった。その後もさらに開発が遅延したことから、路線投入は2010年後半以降となる予定である。この年には、エアー・トランスポート・ワールド(ATW)誌上で「エアライン・オブ・ザ・イヤー」に初めて選ばれた。なお、日本の航空会社として選ばれたのは1980年と2002年の2度選ばれた日本航空に次いで2社目となる。

その後も国内外路線の縮小は続き、2009年2月には関空-大連線と関空-大連-瀋陽線から撤退し、続く3月には中部-天津と中部-広州路線の撤退も行った。なお中部-広州路線は、上記のようにトヨタ自動車関係者によるビジネスクラス需要を見込んで「ANAビジネスジェット」で2007年3月から就航したものの、その後1年も経たずに機材を一部変更した上に、わずか2年という早期での撤退となった。また同年には、長く就航してきた丘珠空港から2010年6月をもってグループとして全面撤退し、新千歳空港に路線を集約することを表明した。

さらに、2008年以降に中部国際空港に代えて関西国際空港を貨物便のハブ空港とすべく増便を進めていたものの、その後わずか2年後の2010年夏季スケジュールでは、同空港の国際貨物便を最盛期の2008年の3分の1以下にするなど大幅な減便を進め、併せて同年5月には、伊丹-石見、中部-米子、中部-徳島、伊丹-佐賀、伊丹-大館能代などの不採算路線から2011年1月に同時撤退することを決定するなど、国内線、国際線ともに路線網の縮小による経営合理化を進めてた。

この様に路線網の急激な縮小を中心とした経営合理化を進めたものの、「リーマンショック」後の世界的な不況を受けて国内線、国際線ともに収益が悪化し、2009年9月中間期連結決算の最終損益が282億7000万円の赤字になった上に、1000人の人員削減を含めたリストラを行うと発表した。さらに2010年3月期の最終損益も573億円の赤字となり、全日空が2001年3月期に連結決算の公表を開始してから最大の赤字幅となった。

この様な状況を受けた更なるコスト削減の一環として、2010年4月1日より、海外の格安航空会社同様に国内線普通席の飲料を水とお茶以外は全て有料とした上に、機内のオーディオプログラムを聞くためのヘッドホンが申告制となるなどのサービス削減を行った。なお、このような形でのサービス削減は現在日本の大手航空会社としては唯一のものであり、各種マスコミで大きな話題を呼んだ。また、新たに関西国際空港を本拠とし、国内外路線を運航する格安航空会社の設立を計画していることが発表された他、事業の合理化を目的に、2011年度末をめどに系列会社のエアーニッポンを吸収する予定であると発表された。

機材

  • 現在、フラッグシップでもある747-400の売却を早期に進める一方で、777-300ERを追加発注している。777-300ERは2008年末には合計19機体制になる予定である。747-400の国際線用機材は2011年までに退役する予定である。
  • 現有の6種類のジェット機材を、将来的には機体サイズ別に大型機(未定)、中型機(787)、小型機(737NG)の3機種に統一し、整備を含めた効率化を図ろうとしている。また、これらに加えてリージョナルジェットとしてMRJを導入する。
  • 中期的には747-400の退役をすすめ777シリーズに統一する動きはあるが、2007年11月には「777-300(ER)が将来構想に組み込まれており、エアバスA380の導入も検討している」と報じられ、2008年7月4日には新機種選定委員会を立ち上げ、エアバスA380型機導入に向けて本格的な検討に入ったと報じられた。しかしそのわずか5カ月後の12月19日には世界経済の停滞に伴う経営状況の悪化を受けて導入検討自体が延期となった。新機種選定委員会は廃止せずに、時期をみて選定作業を再開させるとなっている。。

路線

国際線

  • 夜間の国際定期チャーター便として、羽田香港の運航を2008年3月から開始している。この往路便(1275便)は羽田を夜8時45分に出発し、翌日の0時25分(現地時間)に到着。復路便(1276便)は香港を夜中1時45分に出発し、羽田に朝の7時に到着するスケジュールである。これは従来の羽田空港における夜間チャーター規制の条件(従来は成田が運用できない夜の11時から朝の6時まで)が緩和されたことを受けてのことである。
  • 2010年7月1日より成田-ミュンヘン線の就航を行う。
  • 2010年10月31日より羽田-ソウル(金浦)、北京、上海(虹橋)、香港、台北(松山)、ホノルル、ロサンゼルス線の定期便化と新規就航を行う。

国内線

  • 2009年には、エアーニッポンネットワークの拠点の一つである丘珠空港から2010年6月をもってグループとして全面撤退し、新千歳空港に路線を集約することを表明した。
  • 2010年4月には、伊丹-石見、中部-米子、中部-徳島、伊丹-佐賀、伊丹-大館能代などの不採算路線からの撤退を検討していることを発表した。
  • 2012年に岩国市にある岩国基地が民間空港として再開されることを機に、運航を開始する予定。1日4往復を予定している。

グループ系列会社の再編

地方路線を中心に小型ジェット機を運航する「エアーニッポン」と、九州を中心に国内線で小型ジェット機を運航する「エアーネクスト」、中部国際空港を中心に小型プロペラ機を運航する「エアーセントラル」、札幌丘珠空港東京国際空港大阪国際空港を拠点に小型プロペラ機を運航する「エアーニッポンネットワーク」は、全日空本体と共に全日空ブランドで運航されている。

グループ各社で採用された乗員は原則として他社へ移ることができないことから、機種移行を望む乗員の不満は強く、ストライキの原因の一つとなっていた。

全日空としては運航効率化のほか、乗員の人事制度を改善し、現状の打開と運航の効率化を目的に、グループ4社を拠点や機種によって再編・統合する方針で、グループ各社間のほか、全日空本体との人事交流も視野に入れた制度見直しの検討している。2010年度以降の中期経営計画に具体策を盛り込む方針。

事故・トラブル

全日空機が墜落、全損した事故については全日空機事故を、ハイジャック事件については全日本空輸ハイジャック事件を参照。

1960年代には多くの航空事故を起こしたほか、その後もオーバーラン事故など全損事故や乗客に負傷者を出す事故を数多く起こしてきたものの、1971年7月30日に起きた雫石事故以降は、自社の責任による乗客の死亡事故を起こしていない(雫石事故は過去のマスコミの報道から一般的に自衛隊機側に全責任があると思われがちであるが、事故調査報告書や裁判では全日空機側にも事故の責任があることが認定されている)。なお、1990年代にはハイジャック事件が2件発生し、そのうち1件では機長が殺害されるという痛ましい事件も起きている。

しかし、2002年から2003年にかけては、下地島空港で訓練中のボーイング767による全損事故(全日空機下地島オーバーラン事故)や、同じくボーイング767によるオーバーラン事故(全日空機成田空港オーバーラン事故)をはじめとする離着陸時の事故を連続して起こしている上に、2007年3月13日には、伊丹高知行きのプロペラ機(ボンバルディアDHC-8-400型)で前輪タイヤが降りず、急旋回やタッチアンドゴーなどの強制作動を試みても前輪は降りず、主脚のみでの着陸を決行した。この事故による死傷者は無かった。同型機では頻繁に運航トラブルが発生していた。その後エアーセントラルの乗務員労働組合など4労働組合は、資格取得制度の充実などのほかに、安全問題も理由としてストライキを行った。

さらに近年には、パイロット客室乗務員の飲酒後の乗務と、それに起因した運航遅延が連続して報告されているほか、2004年3月23日には、国土交通省の航空従事者試験官が同乗しているにもかかわらず、羽田空港発山口宇部行きの機長が2度に渡り飛行中に居眠りをし国会で問題になった。

2005年以降のトラブル一覧

  • 2005年5月27日:同月4日の羽田-秋田便に乗務して秋田市内に宿泊したパイロットや客室乗務員計8人が、翌日折り返し便の乗務が控えていたのに規定の時間を超えて飲酒していたとして、機長や客室乗務員ら13人を処分したと発表された。なぜ発表が遅れたのかは不明である。
  • 2005年6月:テレビCM撮影中に、広告代理店電通のミスで、5月に更新したばかりの客室乗務員・地上職員の制服10セットがエキストラとして出演したモデルコンパニオンに持ち去られた。この事件は現在全日空の広告活動を全て請け負っている電通の責任であって全日空の責任ではないにもかかわらず、なぜか全日空関係者のみによる謝罪会見が行われ、電通関係者はまったく列席しないという不可解な事があったため、両社の関係をいぶかしむ者もいる。
  • 2007年3月4日天津国際空港で、出発のため動き始めたANA114便(乗客乗員99人、ボーイング737型機)の右主翼端が、現地地上係員の操作ミスのために、隣接して駐機していた日本航空のボーイング767型機の左主翼端に衝突する事故が発生した。
  • 2007年3月15日アメリカ連邦捜査局 (FBI) がロサンゼルス郊外にあるアメリカ本社を家宅捜索したため、アメリカ国内における予約業務が停止する事態になった。捜索の目的は不明だが、航空貨物運賃をめぐるカルテル疑惑などに絡む調査の可能性があるが、捜査の理由などの詳細は公表されていない。
  • 2007年5月27日:国内線用のシステムのソフトの更新及びサーバの一部を更新をしたところ、システム障害が発生。6基のサーバシステムのうち旧来のシステム3基で運用して復旧した。新システムにおいて大量の滞留データが発生してしまったことが障害の原因。この結果、搭乗手続きなどが通常通り出来なくなってしまい、合わせて126便が欠航し、機材繰りの関係で翌日の午前中の便まで遅れや欠航が相次いだ。また、AIRDOなどシステム共有している航空各社でも遅れが出るなど影響を受けた他、他社の発着便にも影響が出た。
  • 2008年8月21日:関空発大連行き945便の機長が、乗務前アルコール検査で規定を上回る値が検出されたため搭乗できず、出発が約30分遅れていたことが分かった。搭乗開始1時間20分前の検査で1リットル当たり0.25ミリグラムのアルコール値を検出し、その後繰り返し検査をした結果規定値を下回ったため乗務させたが、結果的に遅延した。なおこのアルコール値は道路交通法では「酒気帯び運転」で摘発対象になる(1リットルあたり0.15ミリ以上)数値であった。
  • 2008年8月25日:国内線プレミアムクラスを利用すると新型座席が利用できるかのような誇大広告を行っていたとして、公正取引委員会が景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める排除命令を出した。なおこの広告は2005年6月の制服盗難事件と同じ電通が制作したものであった。
  • 2008年9月14日:東京都大田区にあるデータセンターの管理サーバの認証機能が期限切れになり、搭乗手続きをするシステムの端末約1千台に不具合が発生したために、国内便で欠航や遅れが相次ぎ約7万人に影響が出た。2年連続のシステムトラブルの責任を取り、山元峯生社長ら10人を減給処分にした。
  • 2008年10月22日:同日午前に出発予定だった那覇発羽田行き120便の副操縦士が、乗務前アルコール検査で規定を上回る値が検出されたため搭乗できず、出発が1時間30分遅れていたことが分かった。搭乗開始1時間前の検査で、副操縦士から1リットル当たり0.327ミリグラムのアルコール値を検出したにもかかわらず、全日空沖縄空港支店は当初「体調不良」と説明し、琉球新報の取材に対しては酒酔いの可能性を否定していたが、同日午後に行われた全日空本社の調査で酒酔いの事実が判明した。なおこのアルコール値は道路交通法では「酒気帯び運転」で摘発対象になる数値であった。
  • 2008年11月10日:全日空グループのエアーニッポンが、国土交通省が指示した点検期間を過ぎたボーイング737-500型機3機を運航させていたことが分かったため、同社は3機の運航を中止し、同日の福岡発中部行きなど全日空の計5便が欠航した。
  • 2008年12月4日:新千歳空港発羽田空港行き62便が、SMAPのメンバーやその関係者を特別な入り口から搭乗させた際に人数の集計ミスが起きたために、再確認のため再び出発ゲートに戻り出発が48分遅れた。
  • 2008年12月7日:羽田空港発能登空港行き749便に乗務予定であった機長が離陸前の検査で社内基準を上回るアルコールを検知され、同便は機長を交代し出発した。
  • 2009年8月21日:前年12月6日に運行された全日空の高知発大阪行きと大阪発大館能代行きの2便の離着陸の際に、機外の風景を撮影したとして、同機を委託運航していたエアーニッポンネットワークのアメリカ人機長が国土交通省航空局より航空業務停止20日間の処分を受けた。
  • 2009年10月8日:全日空の国内線機内誌「ANA スカイショップ(ANA SKY SHOP)」において、子会社の全日空商事が「銀座エンゼルブランド」として財布やバッグなど9種類の革製品を販売していたものの、同ブランドをつくっていた東京都中央区の店舗は1998年に閉店し一切生産していなかった上に、製品を日本製と偽って販売していた。このために公正取引委員会は景品表示法違反で排除命令を出した
  • 2010年2月4日2月20日より就航予定のボーイング777-300ER型機の新造機が、プレミアムエコノミーシートの開発遅延により就航日が同年4月19日に遅れることとなるほか、座席仕様が変更されることとなった。
  • 2010年2月17日:3機のボンバルディアQ300がプロペラ部品の点検、交換時期を最長で約1年間超過したまま飛行していたと発表した。最悪の場合、推力の調整が困難になった可能性があるという。その後緊急点検を行った結果結果計10便が運休することとなったが、なぜかこの記事は全国紙などの大手メディアでは全く報道されなかった。
  • 2010年3月25日:福岡発羽田行き240便の機長が乗務前のアルコール検査で規定を上回る値が検出されたため乗務できず、その後複数回に渡り検査を行った結果、規定値を下回ったために22分遅延して出発したことが明らかになった。
  • 2010年5月19日:4月19日より成田―ニューヨーク線に就航したボーイング777-300ERの新造機のファーストクラス及びビジネスクラスに、タッチパネル式スクリーンでの機内食オーダー機能をはじめとするサービスを導入したものの運用に失敗し、頼んだ食事が出てくるまで数時間を要するケースもあるなど乗客からのクレームが殺到したために、改善されるまでの間使用を中止することを発表した。なお、全日空のウェブサイト上には問題の内容や使用再開の期日は明記されていない上に、今後同型機が他の路線に導入される場合も同様に使用できないとされている。なお同型機は2月20日に就航する予定だったが、座席開発の遅延で就航が4月19日にずれ込むなど就航以前からトラブルが起きていた。

運航機材

ANAの機材は以下の航空機で構成される。なお、この中にはグループ共用、グループ会社向け機材を含む。なお、ANAグループはANA本体が機体所有してグループ各社が運用している機体が多い。また、機体更新が急ピッチで行われており、機種のスリム化が進んでいる。ジェット機について、将来的には、大型機、777シリーズ、787シリーズ、737NGシリーズ、MRJに機種をまとめ整備の効率性を向上させる計画である。

なお、ボーイングにおけるANAのカスタマーコードは「81」。たとえばANA本体がボーイング777-300ER型機を発注した場合、正式な型式は「ボーイング777-381ER」になる。なお、ボーイング737-500型機はエアーニッポンが自社で導入したため「737-581」は存在せず、エアーニッポンが発注した「737-54K」、G.P.Aグループが発注したものを中古導入した「737-5Y0」、マースク航空が発注したものを中古導入した「737-5L9」の3つの型式を運航している。

  • エアバスA320-200型機:国内線用機材は随時退役中。
  • ボーイング737-500型機:エアーニッポンエアーネクストが運航。
  • ボーイング737-700型機:随時導入中。エアーニッポンが運航。当初45機発注したが、2機を-700ER型機に、17機を-800型機に変更した。
  • ボーイング737-700ER型機:エアーニッポンが運航。ローンチカスタマー。「ANA Business Jet」として2タイプが就航中。
  • ボーイング737-800型機:随時導入中。エアーニッポンが運航。
  • ボーイング747-400型機:随時退役中。2011年までには全機退役予定)が垂直尾翼に描かれていた。このマークは日本ヘリコプター輸送以来のものであり、前身がヘリコプターの会社であることを示していた。
  • 初代:白をベースに窓のラインに紺色の線を引き、その上下に細い赤線を配したもの。
  • 2代目:1969年の737-200を導入した時に登場。白地は変わらないが、窓のラインはスカイブルーになり、垂直尾翼もスカイブルーに塗られた。また、垂直尾翼から機首に向かって屋根の部分にスカイブルーのラインが延びており、これが髪型のモヒカン刈りを思わせることから、通称「モヒカン塗装」と呼ばれた。747-100SRでは大きな垂直尾翼に、ひときわ大きなダ・ヴィンチ・ヘリのマークが描かれ、側面のこれまた大きな【全日空 ALL NIPPON AIRWAYS】(近年まで使われていたものとは英字の書体が異なる)の文字と共に、見るものに大きなインパクトを与えていた。2009年12月1日より2013年までの期間限定で、ボーイング767-300にこの塗装を復刻させた「ANAモヒカンジェット」が就航する予定。なお、ボーイング767は1983年にB767-200が初就航した時から現在のトリトンブルー塗装で導入されており、モヒカン塗装になるのは今回が初めてである。
  • 3代目:現行の塗装。1982年の会社設立30周年を機に現在のトリトンブルーに変更したが、この塗装自体は前年あたりから登場し始めていた。2005年5月現在、両側面の社名タイトル【全日空(All Nippon Airways)】が【ANA】へと順次変更され、機体前部にはスターアライアンスのマークも随時追加された。

トリトンブルー塗装の細部の変更

  • 社名タイトルの変更は、ANA本体にとどまらず、ANAグループの航空会社全てに適用され、垂直尾翼および機体側面にあったグループ会社のロゴもANAロゴに統一された。また、社名ロゴ変更と同時に側面後方に書かれていた機種名(例:【BOEING 767-300】)も消されている。全日空以外の航空会社の機体には ANA// の付近に「AIR NIPPON」などとオペレーターの会社名を小さく表記している。複数のオペレーター名が表記されている機もある。なお、グループ内での機材の共通化および共用化に積極的で、グループ会社共用機材にはANA//ロゴのみでオペレーター名も表記しない機材が複数登場している。
  • 上記の変更が始まった当初、子会社専用機材(ボーイング737-500やボンバルディアQ400など)には、全便がANA(NH)便として運航されているにもかかわらず、スターアライアンスのロゴが入っておらず、新たに塗装しなおされた機材にもロゴは入れられていない。ただし、2005年末から納入されるようになったエアーニッポン用機材 737-700, -700ER, -800 にはアライアンスロゴが入った状態でデリバリーされている。

特別塗装機

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ボーイング747-400

ボーイング747-400D

ボーイング747-100SR

  • スヌーピー号97 (伊丹・関西 - 新千歳線用) : 全日空クラシック747唯一のキャンペーン運航による特別塗装
  • 「ありがとう、SR」 : スーパージャンボ退役記念(2006.3.4~10の1週間限定)。ノーズ部分にペイントされた。

ボーイング777-300

  • 風 、 : 導入記念として導入1号機と2号機に施した。
  • 北京オリンピック がんばれ!ニッポン!
  • ANA×GUNDAMジェット JA755A

ボーイング777-300ER

ボーイング777-200

  • 垂直尾翼「777」 、、 : 導入記念として導入1号機から3号機までに施した。垂直尾翼にANAロゴのかわりに「777」の文字を入れたもの。
  • スターアライアンス塗装 JA711A、JA712A
  • スターアライアンス10周年記念ステッカー

ボーイング767-300

ボーイング767-300ER

  • スターアライアンス塗装 JA614A
  • スターアライアンス10周年記念ステッカー
  • Fly!パンダ JA606A : 中国線就航20周年記念。機体を大きなパンダに見立てた塗装。
  • YOKOSO! JAPAN ビジット・ジャパン・キャンペーン 、

ボーイング767-300BCF

  • ALLEXブランドロゴ JA8286、JA8356、JA8362

ボーイング737-700

  • ゴールドジェット JA01AN、JA02AN : 導入記念として導入1号機と2号機に施した。基本塗装の白以外の部分を金色に変更した塗装。

ボーイング737-700ER

  • ANA Business Jet JA10AN、JA13AN

ボーイング737-800

  • スターアライアンス塗装 JA51AN

エアバスA321-100

  • 日本の風景 、 : 導入記念として導入1号機と2号機に施した。

DHC-8-300

  • つばき
  • ひまわり
  • すずらん
  • こすもす
  • はまなす
花柄塗装を存続するための活動が行われたが、CI統一のため、2009年末までに全て通常塗装へ変更された。

なお、登録記号赤字で表されるのはすでに塗装を変更済みである。

プライオリティ・ゲスト対応

身体障害者やけが人、病人などのために、用途や体格差に合わせた空港用車椅子や機内用車椅子がある。また車椅子対応の機内トイレ点字案内、簡易筆談ボードや特別チェックインカウンター、ストレッチャーや医療用酸素ボンベなども提供されている。なお、一部のサービスは事前予約が必要である他、単独歩行のできない人の搭乗を認めていないことを開示していないために、トラブルが発生したことがある。

空港ラウンジ

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国際線では、ファーストクラスビジネスクラスプレミアムエコノミークラスエコノミークラス普通運賃利用者、及びマイレージクラブ上級会員・スターアライアンスゴールドメンバーが空港ラウンジを利用出来る。国内線では、上級会員のほかプレミアムクラス利用者(千歳・羽田・伊丹・福岡の4ヶ所に限る)が空港ラウンジを利用できる。なお、上記以外の利用者でも、国際線の成田空港出発便または国内線の羽田空港出発便利用者は、時間帯などの制限はあるが、事前申し込みをすれば空港ラウンジを有料で利用できる。

ANAの空港ラウンジ名は、「signet」が共通の名称であったが、関西国際空港には「CLUB ANAラウンジ」、成田国際空港2006年6月に新装オープンしたラウンジには「ANA LOUNGE」の名称が付けられている。また、「プレミアムクラス」のサービス開始後に改装された東京国際空港大阪国際空港福岡空港新千歳空港のラウンジは「ANA LOUNGE」の名称になっている。成田空港の「ANA LOUNGE」は、スターアライアンス加盟会社と共用化したことで、オープン時では日本最大級の広さを確保した上、暖かいそばを提供する「ヌードルバー」などのミールサービスの充実や、当時最先端の設備とデザインが採用され、2006年グッドデザイン賞も受賞している。また成田空港には、上記新ラウンジと同時に自社路線のファーストクラス・CLUB ANA利用者、スターアライアンスゴールドメンバーを対象とした、日本初となる到着ラウンジ(ただしこのラウンジは国内線出発ラウンジも兼用する)を設置している。

マイレージサービス

全日空のマイレージサービスについては、「ANAマイレージクラブ(AMC)」を参照されたい。

クレジットカード

Edyとの提携

2003年よりビットワレット社が運営する電子マネーEdyと提携しており、マイレージサービスである「ANAマイレージクラブ」の会員証にEdyカード機能を追加した「ANAマイレージクラブEdyカード」やEdy機能付きの「ANAカード」を発行し、原則としてEdyを200円使用するごとに1マイルが加算されるサービスを実施している。なお、おサイフケータイでも専用アプリケーション「モバイルAMCアプリ」をダウンロードし、「ケータイdeEdyマイル」サービスへの登録をすることで同様のサービスが受けられる。これによって航空機に搭乗する機会がなくとも無料航空券などの景品を獲得することが容易になったため着実に会員数を増加させている。

自社航空券の支払いや、グループ会社の全日空商事が運営する空港内売店「ANA FESTA」での支払いでもEdyが使える。また、10000マイル単位でマイレージのEdyへの交換(1マイル=1edy)も行っている。

なお、「ANAマイレージクラブEdyカード」やEdy機能付き「ANAカード」はSkipサービスの認証カードとしても使う。

JR東日本との提携

2007年12月に東日本旅客鉄道(JR東日本)と包括提携を結んだ。2009年4月現在、以下の事業を行っている。

  • 相互の旅行会員向けに、ANA便とJR東日本の列車を用いた旅行商品の販売
  • ANAマイルとSuicaポイントの交換
  • ANAカードSkipSuica機能を統合した提携クレジットカード「ANA-Suicaカード」の発行(発行元は三井住友カード、国際ブランドはVISA)
  • 両者ウェブサイトの提携

エアレール

後述する超割または旅割利用者が、目的地のJR路線のフリー区間を格安で利用できる特別企画乗車券

客室乗務員

国内線には日本採用の客室乗務員のみが乗務している。国際線では、ロンドンなどのヨーロッパ採用の乗務員の他、中華人民共和国線を中心に同国人の客室乗務員が乗務している。最近では、総合職採用やヨーロッパ採用の男性客室乗務員も乗務し始めている。

機内搭載誌など

機内誌など

全日空の機内誌は『翼の王国』『WING SPAN』。日常的な話題を極力廃し、読者を旅行という非日常時間へ誘うというコンセプトの紙面構成になっている。定期購読者も多い。搭乗者は自由に持ち帰る事が出来る。なお、国際線版は従来から英語のページがあったが、2007年から中国語のページも登場している。

機内販売品のカタログ『ANA Sky Shop』も搭載している他、情報誌フリーペーパー)『SORANA』や『出張研究所』を発行しており空港や一部の飲食店内などに置いている。

また、2008年2月からANAマイレージクラブ上級会員を対象とした「AZURE」も発行されている。

雑誌

国内線の場合は、飛行時間が短いことや経費削減もあり、機内誌以外の雑誌の搭載は行われていない(子供向けの絵本や子供向けの漫画単行本のみ)。

国際線の場合は経済誌週刊誌ファッション雑誌など数十種類の雑誌が搭載されている。また英語誌や出発地の地元有力誌も搭載されており、クラスを問わず多種多様の雑誌を用意している。

新聞

国内線普通席と国際線エコノミークラスでは2010年1月4日で新聞の提供を終了したが、国内線プレミアムクラスでは、日本経済新聞産経新聞読売新聞朝日新聞毎日新聞などの全国紙と、ジャパンタイムスなどの英字紙、スポーツ紙、出発地の地元有力紙も搭載されている。国際線のビジネスクラスとファーストクラスでは、場合は、上記に併せて国際経済紙の他、出発地の地元言語の有力紙や出発国の日本語紙なども搭載されている。

定時運行

アメリカの調査会社「Conducive Technology」社が、2009年1月から12月までの世界の主要航空会社40社の定時到着率を調べたところ、世界2位という好成績を収めた。なお1位は日本航空であった。

機内でのエンターテイメント(国内線・国際線)

パーソナルTV

  • ANAでは、一部のボーイング767-300ER型機を除く国際線専用機の全ての機内クラスの全座席において、AVOD対応のシートテレビが装備されている。
  • シートテレビがない機材には、HDD式のポータフルプレイヤーを装備している。
  • 一部のボーイング777・767-300ER・エアバス320型機を除く国内国際兼用機及び国内線専用機には、シートテレビは装備されていない。
  • シートTVとHDDプレイヤーは国際線は全てパナソニックアビエーション社製で、シートテレビはワイズメン3000と呼ばれている。HDDプレーヤーはPortableと呼ばれるもの。

スカイオーディオ

  • ANAでは機内音楽・落語プログラムの総称を「スカイオーディオ」と呼んでいる。
  • ボンバルディア機と一部のボーイング737-500を省く全ての機種で楽しむことが出来る。なお2005年より、国内線・国際線を問わず全クラスで電子式ヘッドホンが備え付けられている。
  • J-POPのセレクションでは、人気アーティストのアルバムが発売された際にはアーティスト特集で放送するケースも多い。
  • 「全日空寄席」と呼ばれる落語の公開収録もあるが、ANAカード会員で収録に見学できるチャンスもある。

スカイビジョン

  • ボーイング747-400・777・767-300・一部のエアバス320型機ではスカイビジョンでビデオプログラムを上映している。
  • 国内線ではNHKニュース私的チャイナビ等を放映しているが、ANA公式ホームページ等でもブロードバンド放送されている。

スカイマップ

  • 国際線機材とボーイング737-700・700ER・800(国際・国内共用機)には目的地までの飛行航路の現在地を紹介する「スカイマップ」(ロックウエルコリンズ社製 Airshow)が搭載されている。ボーイング777-300ER/200ER(New Style仕様)・ボーイング737-700/700ER/800が同社最新バージョンのAirshow4200と呼ばれるもので、通常の飛行マップや現在地を紹介するだけでなく、3Dでの表示が可能になっている。
  • 従来のスカイマップ(Airshow420)でボーイング747-400・777-200ER(Club・ANA Asia仕様)・767-300ER・エアバス320(国際線専用機材)に搭載されている。

機内食・飲料

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機内食は国際線の全便と、国内線の「プレミアムクラス」で提供されている。内容は、国際線ではクラスや路線、国内線「プレミアムクラス」では時間帯や路線によってによってメニューが異なる。

国内線

普通席では機内食の無償提供はないが、おにぎりなどが有料で用意される。「プレミアムクラス」では、時間帯や路線によって異なる機内食メニューを用意し、その数は1週間に100種類に及ぶ。また、羽田・大阪(伊丹)・福岡・札幌発路線では、有名料亭とコラボレーションした「匠」を用意している。

普通席では、2010年4月1日より、コスト削減のために無料提供の飲物をミネラルウォーターと日本茶のみに限定することとなり、ジュースやコーヒー、スープは有料での提供となる。

国際線

国際線の機内食では、エコノミークラスでは、2005年11月に機内食の食器の更新とトレーのサイズアップを行い、機内食のボリュームアップを図っている。更に東南アジア線・ハワイ線・欧米線では「ハーゲンダッツ」のアイスクリームがデザートになっている。

ビジネスクラスでは2002年に導入した「New Style,CLUB ANA」のサービス開始より、トレーを使わずに乗客のペースに合わせて一皿一皿サーブするコーススタイルの機内食の提供を日本の航空会社では初めて開始し、それと同時に食器デザインの更新を行った。現在では欧米線などの長距離線だけでなく、東南アジア路線でもこれらのサービスは提供されている。2008年12月より、料理家の栗原はるみ監修の機内食が日本発の中華民国線と中華人民共和国線全便(香港線含む)と羽田→ソウル(金浦)に登場する。路線によってはカップ麺「とびっきりおうどん」(日本航空と日清食品が共同開発した「うどんですかい」の成功を見て、東洋水産と開発したもの)も出される。

その他、国際線では通常の機内食の他に、アレルギー対応ミール(5大アレルギー/25種アレルギー)・ベビ-ミ-ル・チャイルドミール・インドベジタリアンミール・ベジタリアンミール・ヒンズーミール・イスラムミール・コーシャミール・糖尿病ミール・低塩ミール・低コレステロールミール・低脂肪ミール・低カロリーミールなどの特別機内食が用意されており、これらは事前予約(アレルギー対応ミールは96時間前、その他は2~1日前まで)が必要となる。特別機内食も、クラスによって内容が異なる。

国際線

自社グループ就航地

現在

自社グループ運航便のみ。コードシェア便は含まない。

アジア
大韓民国
ソウル(仁川)/ソウル(金浦)
中華人民共和国
北京/青島/瀋陽/大連/上海(浦東)/上海(虹橋)/杭州/厦門/広州/香港
その他
台北/ホーチミン/シンガポール/バンコク/ムンバイ
ヨーロッパ
フランクフルト/パリ/ロンドン
アメリカ
サンフランシスコ/ロサンゼルス/ニューヨーク(JFK)/シカゴ/ワシントンD.C./ホノルル
  • 成田 - ムンバイ・関西 - 厦門・青島線,名古屋 - 台北・広州線はエアーニッポンの機材・乗務員で運航。
  • 成田 - 上海(浦東)・香港・シンガポール線の一部、成田 - ホノルル線はエアージャパン乗務員により運航。
  • 羽田 - 上海(虹橋)・ソウル(金浦)・香港線はチャーター便扱いで、全座席の50%をチャーター販売する。
過去の自社グループ就航地
アジア
ヨーロッパ
北アメリカ
オーストラリア、太平洋

機内クラス

シートスペック(ビジネスクラス・プレミアムエコノミー)

※機種略称は、744:747-400、777:777-300(ER)/-200(ER)、767:767-300(ER)、320:A320、737:737-700

  • ※1 A320はHDD式(AVOD対応)
  • ※2 1号機JA10ANのみ
  • Premium Economy Asiaは、エコノミーシートの3列の中間席にテーブルを設置し物置として利用
ファーストクラス

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国際線就航時から長距離便を中心に設定されており、新しいコンセプトのファーストクラスは、777-200ERのスーパースタイルと同時に導入され、炊き立てご飯サービスや「ザ・快食」(好きなときに好きな食事をとれるアラカルトサービス)、フルフラットシートの導入が開始されたのもこの頃である。

2002年には「New Style,CLUB ANA」実施と同時に導入された「New First Class」が採用され、747-400と777-300ERに装備され、全席ソロシート、フルフラットシートとなっている。大型の羽毛布団・ベットパッドが用意され、快適な睡眠を行えるよう配慮されている。

2010年に導入された新型777-300ERでは、新ブランド「inspiration of japan」導入とともに、新シート「ANA FIRST SQUARE」を採用。「旅の始まりから終わりまで、ただ一人のためにカスタマイズされた空。」をコンセプトに、従来の「New First Class」よりもさらに個を重視した、周辺に壁を作った半個室状態の座席が採用された。

マイレージ加算や各種優先サービス、ファーストクラスラウンジ利用、専用ポーチやアメニティのサービスが行われる。機内食は、「New Style」導入時の大型の食器にサーブされ、キャビアをはじめとする豪華な食事が提供されている。

ビジネスクラス

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ANAでは旧来からビジネスクラスサービスに特に力を入れ、当初は他社がボーイング747-200で横7列、もしくは8列が標準であったが、世界的にも数少ない横6列で運航を始め好評を得た。

1991年に導入した本格的なビジネスクラス「CLUB ANA」では、ボーイング747-200/-400で横7列と競合他社と同じものに戻ったが、世界初めての50インチのシートピッチや、AVOD対応のシートテレビ、ビジネスコーナーの設置などサービス拡充を進めた。

2002年には「New Style,CLUB ANA」を導入、電動ライフラットシートや一皿一皿サーブするコーススタイルの機内食の採用を行い、これを機に、機内食の食器を全て一新し、プラスチック製ではなくレストラン料亭でみられるような陶器の物へとなった。また同じ2002年には、近・中距離路線に就航するボーイング767-300ER型機に「CLUB ANA Asia」を導入した。好評を受けて現在では777-200ERの一部とA320にも導入されている。

2007年には、全席をビジネスクラス仕様、もしくはビジネスクラス・プレミアムエコノミーのみの仕様とした「ANA Business Jet」の運航が開始された。

2010年からは「inspiration of japan」という新ブランドの導入に伴い、新型ボーイング777-300ERでは「My Style, My Space」をコンセプトに、全席が通路側となる1-2-1配列の「ANA BUSINESS STAGGERED」を採用するなど、積極的なビジネスサービスを展開・導入している。また、「inspiration of japan」の実施に伴い、ブランド名である「CLUB ANA」の名称利用は終了し、「ANA BUSINESS」の名称に変更された。

ファーストクラス同様に、ラウンジの利用・専用チェックインカウンターの利用・優先搭乗などの各種優先サービス・アメニティーの配布などのサービスが行われ、空港外でも欧米線利用者などを対象とした空港と市内間の送迎サービスなども行われている。

詳細はANA国際線サービスの進化およびCLUB ANAを参照されたい。

プレミアムエコノミー

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2002年に「New Style」のサービスと同時に導入された。世界でもプレミアムエコノミーの導入例が少ない中での導入だった。現在では、ボーイング747-400・777-300ER・777-200ER(一部)・737-700・737-700ER(1機)型機に24~36席設置されている。主に、エコノミークラス普通運賃利用者や、マイレージ上級会員が対象となる。機内食はエコノミー同様だが、空港では優先チェックインやラウンジ利用、機内ではパソコン電源付きの大型シートやアメニティーのサービスが行われている。

なお、ボーイング737-700型機のプレミアムエコノミーは、「Premium Economy Asia」として通常のエコノミークラスの座席の横列のうちの一席(横3席のうちの中間1席)をテーブルとして利用しており、エコノミーより若干シート幅が広くなっている。但し「Premium Economy Asia」は全て国内線プレミアムクラスに改造されるために廃止される。

詳細は、ANA国際線サービスの進化参照。

ANA国際線サービスの進化

CLUB ANAの登場

国際線進出した1986年、成田-ワシントン線などに後発航空会社のハンディを克服するため、他社の横7列(2-3-2)に対して、横6列(2-2-2)のスーパービジネスクラスを導入した(その後他社と同じ横7列に戻す)。

  • 1991年にニューヨークに進出した際にはスーパービジネスクラスを「CLUB ANA」と進化させ、シートの充実だけでなく、全席にTVモニター・TVゲームを導入するなど、ハード面に力を入れた。乗客が自由にスナックを食べることを可能にするようなサービスや、炊きたてのご飯を提供するなどのサービスも、この時期に初めて導入された。
  • これらのハード面のサービスの進化はとどまらず、1996年には「CLUB ANA」のシートピッチを世界の航空会社に先駆けて50インチ(標準より25%拡大)にした。
  • また、1999年にシカゴ線を開設した際にはボーイング747-400にバーカウンターやビジネスセンターを設け乗客が自由にくつろげる空間や、ビジネスサポート空間を設けた。それと同時に、世界で初となるAVODシステムを導入した。
  • 2000年になると、シカゴ線での「シカゴスタイル」のサービスをそのほかの北米線へと拡大し「スーパースタイル」のサービスを開始した。
  • 2002年には、「ニュースタイル」のサービスも開始している(「New Style,CLUB ANAやPremium Economyの誕生」参照)。

なお、2008年現在は国際線機材を大幅に更新しており、「スーパースタイル(初代CLUB ANA)」機はボーイング767-300ERのみである。そのため、近距離国際線でもフルフラットシートの「New Style CLUB ANA」を装備した機材に搭乗できる機会も多くなってきており、東京(羽田)-ソウル(金浦)・上海(虹橋)線に投入されている機材は、僅か2時間程度の飛行時間ながら全て「New Style,CLUB ANA」である。

New Style,CLUB ANAやPremium Economyの誕生
  • 2002年に、ビジネスクラスエコノミークラス中間クラスである「Premium Economy」を導入し、それと同時に「CLUB ANA」をライフラット電動シートへと進化させた「New Style CLUB ANA」をボーイング747-400に設定し、東京-ロンドン線に就航させた。
  • また当時は、ファーストとビジネスにしかAVODシステム対応のシートテレビが搭載されていなかったが、エコノミークラスにも導入された。その後、全欧米線への導入が進み、2004年にはボーイング777-300ER型機にも導入した。ボーイング777-300ERは通常であれば300席~350席設けることが可能であるが、4クラスで247席と、特に豪華仕様になっている。

2008年現在では機材更新に伴い、本来導入・設定されていない多くの路線でも「New Style,CLUB ANA」や、「Premium Economy」を装備した機材に搭乗できる機会も多くなっている。

CLUB ANA Asiaの誕生

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  • 2002年からボーイング767-300ERに、エコノミーを含めた全席にオンデマンド対応の個人テレビを設置したうえ、「CLUB ANA Asia」と題し新設したビジネスクラスは、通常2-2-2の6列配置のところを2-1-2の5列とし、ゆとりのある座席配置とした。
  • 「CLUB ANA Asia」はボーイング767-300ERだけでなくエアバスA320にも設置されるようになった(成田-アモイ・青島、名古屋-上海線)。但しボーイング767-300ERとは違ってビジネスクラスのシートテレビがポータブル式であり、エコノミークラスにはシートテレビが搭載されていない(通常のスカイビジョンのみ)。
  • 2008年現在は、多くのボーイング767-300ERが「CLUB ANA Asia」となっており、主に成田-シンガポール・香港・中国・東南アジア・ホノルル線・関西→北京・上海線に就航している。
  • 2001年~2004年にサンフランシスコ・ロサンゼルス・ワシントン線に導入された「Super Style」機(ボーイング777-200ER)は、ボーイング777-300ERの導入が進んだことで余剰が発生した。そこで、ファーストクラスを廃止し、ビジネスクラスを「CLUB ANA Asia」に改修を進めている。エコノミーを含めて306席(ClubANA・Asiaは35席・エコノミークラス271席)で全席にシートテレビを装備する。元々はソウル(金浦)線、成田-北京線と国内線の一部に就航していたが、現在は成田-上海・バンコク線や一部国内線に就航している。もともと、短距離路線への投入を意図したシート配置のため、バンコクなどの中距離路線への就航に際しては、トイレの数が国内線機材並みに少ないことに加え、ビジネスクラスが35席と少ない(NewStyleと比較すると半減)。
  • 2008年4月からボーイング737-700にプレミアムクラスを導入するのを契機に2クラス化し、「Club ANA Asia」として50インチピッチのシートが8席設置され、名古屋 - 広州線を皮切りに順次導入する予定である(Club ANA Asia8席・エコノミークラス112席 合計120席)。パソコン電源と読書灯は設置しているがパーソナルTVはHDDポータブルプレーヤーによるものである。また、同年6月からはボーイング737-800でもサービスを開始している。
737の国際線進出とANA Business Jetの登場

2006年1月、ボーイング737-700中部-台北線に投入した。国内線との兼用機材であるが、国際線では前方部分9列の中央座席をテーブルとし2-2配列として「Premium Economy Asia」のブランド名でプレミアムエコノミークラスにできる。従来運航していたボーイング737-500とキャビンで大きく違う点は、天井に収納式の小型ディスプレイを搭載している(スカイマップ・スカイビジョン・離陸前のセーフティーインストラクション上映)点と、ホットミールを提供することが可能なギャレイを設置している点が挙げられる。ボーイング737-700の全機が内際共用機で、国際線到着後、国内線にチェンジが出来る。

また、45機発注していた737-700型から2機を発注変更し、全日空がローンチカスタマーとなって737-700ER型を導入した。2007年3月、「ANA Business Jet」(ボーイング737-700ER)一号機(JA10AN)を中部 - 広州線に投入。通常エコノミー140席程度配置可能な機体を、ビジネスクラスの「CLUB ANA BJ」とプレミアムエコノミークラスの「Economy BJ」(どちらも2-2の4列配置)の各24席、合計48席という豪華仕様にしている。なお、ボーイング767-300ERなど他の国際線用機材であれば座席にシートテレビがあるが、737においてはHDD内蔵のポータブルテレビがエンターテイメントの役割を果たしている。さらに、同年9月に6年ぶりに運航を再開する成田-ムンバイ線に2号機(JA13AN)を投入。こちらは「CLUB ANA BJ」が36席(加えて同スペックのシート2席をクルーレストとして設置し、実際は38席)という、全席ビジネスクラスのみの超豪華仕様になっている。

運航に関しては全日空便(広州・アモイ・青島・ムンバイ)、エアーニッポン便(台北)を問わず全てエアーニッポンの運航乗務員と客室乗務員が担当している。

月刊エアライン』(イカロス出版)の記事によると、「ANA Business Jet」はあくまでも市場調査の意味合いを兼ねて小型機を投入するもので、当然ながら需要があれば中型機や大型機にシフトすることを明言している。

エコノミークラスのサービス強化

上級クラスのシートの充実に合わせ、エコノミークラスにもヘッドレストフットレスト、シートテレビの導入など、シート周りのサービス強化を行ってきた。また最近では、エコノミークラスの機内食改善に取り組み、2006年11月よりノリタケと共同開発した機内食食器での機内食サービスやビジネスクラスの機内食も欧米線に見劣りしないように苦心している。さらに成田発の欧米線ではデザートハーゲンダッツアイスクリームにするなど、内容的な面も強化している。さらにボーイング787には、ビジネスクラスなどで採用している背もたれが後に倒れないシェル型のシートを導入する予定である。

ボーイング787の導入

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ローンチカスタマーとして発注したボーイング787を、2010年以降に世界で最初に導入する予定である。ボーイング767-300/300ERの後継に位置づけられる機種だが、230席~250席規模で767より航続距離が長いので、現在767-300ERを投入しているアジア・リゾート地へ向けた路線だけでなく、767-300ERでは航続距離が足りない欧米線を787で新たに開設したり、777-200ER/300ERと平行してダブルデイリー化を進める見込みがある。このうちボーイング787-3は元々国内線向けだが、航続距離が5,000km以上あるため、国内線および短・中距離国際線の兼用になる公算が大きい。

エンジンはANA機ではトライスター以来のロールス・ロイス社製のトレント1000を選定。なお、現時点でトレント1000の大量発注企業は全日空だけである。詳しいキャビンの中身などは発表されていないが、エンターテイメントシステムはパナソニック製の最新システムが搭載される予定である。なお、ANAの全便全席のシートテレビとボーイング737-700ER・エアバスA320に搭載されているHDDビデオプレーヤーは全てパナソニック製(スカイマップはロックウエルコリンズ社製)。エコノミークラスのシートはシクマ社製のシートが採用される。シェル型のシートでありリクライニングをしても後部座席には影響を受けない事やヘッドレストが大きくなっている等、今までのエコノミークラスの座席のデザインを変え、快適性が改善される見込みである。

なお、2007年10月以降二度にわたって、ボーイング社が納入延期を発表した。機材の引渡しが早くとも2010年以降へと延期されたことにより、全日空が予定していた2008年の北京オリンピックに合わせて初号機を羽田~北京首都機場で運航する計画は不可能になった。また、新機材導入を見越して、ボーイング747-400や一部の767-300ERの退役を進めていることから、機材、路線計画の変更を余儀なくされている。しかし、世界で最初に導入されること自体は、2009年末現在も変わりはない。

ボーイング787はエレクトロニック・フライト・バッグ(EFB)が標準装備であり、同社ではシステムの習熟を図るため、オプション装備となっている777-300ERの2007年5月納入分から日本の航空会社で初めてEFBを導入した。

国内線

元来より、Y-CAT(横浜シティ・エアターミナル)でのシティチェックイン(自動チェックイン機能)をに日本航空とともに実施しているなど、利便性の高いサービスの導入を行うことで顧客の取り込みを図っている。東京国際空港の第2ターミナル開業時には、新ターミナルであることを大々的にアピールし、シルヴィ・ヴァルタンの楽曲「あなたのとりこ」に合わせて飛行機が踊るテレビCMや、赤い塗装の京浜急行電鉄の電車をブルーにしたラッピング広告車など、新ターミナルの開設を強調する戦略を打った。

座席

ANAが国内線で運航しているボーイング747-400 / -400D型機(-400D、モノクラス569席仕様)、ボーイング777-300 / -300ER型機(-300、524席仕様)、ボーイング777-200 / -200ER型機(-200、415席仕様)は、いずれも有償飛行では世界最多座席数となる。

2004年からは、後述するスーパーシートプレミアムと同時に、ボーイング737-700等から導入された新型エコノミーシートを積極的に導入している。新シートの構造部材は、従来のアルミニウム合金に替えて、新しく炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を活用し、また、シートの構造や形状も従来より大きく変更するなど、デザインを通じて軽量化への新しい取り組みを実践した。炭素繊維強化プラスチックは最新の航空機の機体構造部材にも使用されており、安全性や強度はそのままに軽量化を実現した。機内雑誌やエチケット袋が入っているシートポケットは従来足元部分にあったが収納式テーブルの後部に移されたため、足元部分の空間が拡大された。また同時期に、音質が悪い聴診器型のヘッドフォンを使用していた国内線機材にも国際線機材と同じ電子式のヘッドフォンが導入された。

スーパーシート

  • スーパーシートプレミアム(2004年12月1日~2008年3月31日)
2004年12月1日よりそれまでの「スーパーシート」をリニューアルし、「スーパーシートプレミアム」としてサービス内容・運賃体系に大きな変更が行われた。また2005年からはボーイング767にも「スーパーシートプレミアム」が導入された。日本航空が導入した、わずかな追加料金(通常料金にプラス1000円)で広い座席にアップグレードできることを売りにした「クラスJ」の戦略を事前に察知できず、全日空としては既存のスーパーシートをより高価格に設定することで差別化を図るしかなかったため、急遽登場した苦肉の策であった。しかし、団体客や家族連れなどを避けたい、富裕層やビジネスマンには好評を博し、その後日本航空は2007年12月に「クラスJ」のさらに上級クラスとなる国内線「ファーストクラス」を導入することになった。
  • プレミアムクラス(2008年4月1日~)
2008年4月から、現行の「スーパーシートプレミアム」のサービス内容を見直し「プレミアムクラス」を導入した。
「スーパーシートプレミアム」はボーイング747-400・777シリーズ・767-300に設定されているが、「プレミアムクラス」はそれらに加え、ボーイング737NG(ボーイング737-700/800)にも導入される。2009年までに全路線の70%に設定させるなど、さまざまな機材で多くの路線に設定させると発表されている。なお、これらの機種でも国際線用機材を使用する便では設定がない。
シートピッチはスーパーシートプレミアムの38インチから50インチに拡大され、国際線のCLUB ANA並となる。さらに、ビジネス客に配慮してパソコン電源が導入される。ただし、ボーイング737以外の機材は順次改修予定であり、それまでの間は2種類のシート/シートピッチが混在することとなる。
機内食では、従来は羽田発便のみの提供だった料亭とのタイアップ重箱弁当等を伊丹・札幌・福岡発便でも提供する。従来茶菓を提供していた時間帯には、軽食としてサンドイッチおにぎり・生菓子等をボックスに詰めたボックスミールが出される。また、ドリンクメニューも拡充され、「ニコラ・フィアット」のシャンパンなどが加わる。
空港でのサービスとして、新たに一部空港の空港ラウンジの利用、預け手荷物の重量緩和、優先搭乗、手荷物の優先受け取り、一部空港での専用チェックインカウンターと専用保安検査場の利用のサービスが付帯されている。ボーナスマイルは区間マイルの50%加算となる。
なお、料金設定は以前のスーパーシートプレミアムよりも1000~2000円程度高く設定されたが、プレミアムクラス運賃以外でも当日に空港で空席があれば、7000円の追加料金で利用が出来る(2009年3月31日までは5000円の追加料金で利用ができるキャンペーンが行われていた)。
  • プレミアムパス
プレミアムクラスへのリニューアルを記念して、プレミアムパスと称する高頻度利用者向けの条件付き乗り放題パスが1回当たり限定100枚、1枚300万円で販売された。
発売期間:第1回(追加販売分を含む):2008年3月1日から5月31日まで
第2回:2008年6月1日から8月31日まで
有効期間:第1回(追加販売分を含む):2008年4月1日から2009年3月31日まで
第2回:2008年7月1日から2009年6月30日までのそれぞれ1年間プレミアムクラスが乗り放題になるもので、100%ボーナスマイルや旅行券10万円分などの特典も付属する。ただし、同一区間の同一方向を同一日に複数回搭乗することは出来ない。

主な割引運賃

  • 超割
2000年航空法改正に伴い、日本の国内線でも格安航空券の販売が出来るようになった。スカイマークなどの新規航空会社の割安な運賃を除くと、大手航空会社で最初の大規模な格安航空券となったのが全日空の「超割」である。期間限定ながら、国内どこに行くにも1万円(開始当初、離島地方路線は一律7000円)の設定は当時衝撃的で、予約開始と同時にインターネットや電話での予約がつながりにくい状況が発生するなど、かなりの人気であった。また、当時の新聞やテレビなどのマスコミでも取り上げられた。この超割は、その後も一部ルールと運賃を変えながらも、基本的形態をそのまま残して続けられている(2007年10月現在)。日本航空や日本エアシステム(当時)もこれに追随し、「バーゲンフェア」と称した同様のサービスを開始するなど、その後の航空運賃多様化の大きなきっかけとなっているという評価もある。
  • 旅割
従来のバースデイ割引に代わり2006年に登場した。「一年中割引運賃」が謳い文句。ただし、「一年中」といいつつも、お盆や年末年始など設定がない日もある。2007年9月以降の運賃は、それまでより若干安めの価格設定となっている。
  • 特割
いわゆる早期購入割引運賃の一つ。路線により1,7やプレミアムクラスに対しても割引となるプレミアム特割の設定も存在する。登録商標日本第3363747号ほか。
ANAがかつて発売していた「早割」は早期購入割引の先駆けでもあり、同業他社のみならず他交通機関にも波及した。
  • 特定便乗継割引・乗継旅割
2008年まで設定されていた「ルートきっぷ」を引き継ぐ形で、直行便のない遠距離について、特定の便の組合せで乗り継ぐことを条件に大幅に割引をした「特定便乗継割引」が設定された。また、離島区間や札幌那覇間など直行便がない区間の一部に、事前購入割引となる「乗継旅割」が設定されている。
  • アイきっぷ
長崎県沖縄県の離島居住者向けの割引運賃である。長崎県向けの「長崎アイきっぷ」と沖縄県向けには「沖縄アイきっぷ」「乗継アイきっぷ」がある。いずれも各県の離島振興協議会が発行するカードが必要で、チェックインの際に提示が求められる。よって、自動チェックイン機やスキップサービスは利用できない。
  • シニア空割
2009年に登場した、今までの「シニア65割引」をさらに一歩推し進めた運賃。言い換えれば「シニアのスカイメイト運賃」。当日空港で空席があれば全区間9000円(空港施設利用料等除く)で利用できる。空席待ちにおいては、空席待ち種別C(スカイメイトと同格)として扱われる。

自動チェックイン機・自動券売機・Skip・電子航空券

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自動チェックイン機(QSU 〈現行機種の前世代の名称:自動チェックイン機 Self Check-in MachineSCM〉)
筐体の色はスカイブルーを基調とする。ANAマイレージクラブの会員は、事前にウェブサイト上でチェックインを行っておくことでIC(FeliCa)付きのマイレージカードや携帯電話(おサイフケータイ)、2次元バーコードが記載された航空券引換証をかざすことにより、特別な操作をせずに航空券の発券と領収書の発券、席の指定などができる。
自動チェックイン・購入機 (ASU 〈現行機種の前世代の名称:自動券売機Auto Ticket VendorATV〉)
筐体の色はオレンジ系を基調、航空券を買うことができる。マイレージ追加(マイレージカード挿入が必要)や席の指定ができ、現金はもちろんデビットカードクレジットカード株主優待券での決済が可能である。
グッドデザイン賞受賞
GUIにおけるユニバーサルデザイン、新機種移行に伴う環境負荷・作業工数縮減(前世代機の設置スペースの互換性、紙資源の縮減)が評価され、2008年度グッドデザイン賞を受賞した(全日空、全日空システム企画日立製作所日立オムロンターミナルソリューションズとの共同受賞) 。
設置状況
全日空が就航しているほとんどの空港と、主要空港の交通アクセスの起点や中継地点などに設置されている。最低自動チェックイン機が1台以上設置されている。ただし、現場でのメンテナンスの可否(故障した際の部品のやりくりの関係による)や運航便数の数により(費用対効果の問題)設置されていない場合や設置台数が少ない空港がある。ちなみに、両機種とも日立オムロンターミナルソリューションズで製造し日立製作所が納入したものである。なお、成田空港などに設置されているANA国際線・スターアライアンス共用の自動チェックイン機は沖電気工業製である。全日空及びスターアライアンスエリア以外の成田空港内に設置されている自動チェックイン機(黒い自動チェックイン機)は全て同じ仕様のチェックイン機で沖電気工業が製作しARINCが納入したものである。
スキップサービス

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保安検査場・搭乗口でのチケットレス化は、日本航空の「JAL ICチェックインサービス」に対して遅れをとっていたが、2006年に「SKiPサービス」が開始され、日本航空と同様にIC(FeliCa)付きのマイレージカードや携帯電話機(おサイフケータイ)で入場できるようになった。印刷されたり、携帯電話の液晶画面に表示された2次元バーコードでも通過できる。また「スキップ」の導入に伴い、代理店の端末の更新が行われ、「チケット」ではなく「航空券ご利用案内書(二次元バーコード入り)」が発行されるようになった。なお、サービス開始当初のスキップは、荷物を預ける必要のある場合や利用する運賃によっては利用できなかった(現在も一部の運賃では利用できない)。ちなみに、TVCMではその簡単さをアピールすることを主眼にしたため、携帯電話で通話しながら搭乗するシーンを前面に押し出し、機内まで電源を切らなくてもよいかのような、安全性に支障を与えるような印象を残してしまったという評価もある(おサイフケータイは「felicaロック」を解除していれば電源を切っていてもIC機能を利用でき、電源を切ったうえでタッチすれば搭乗時も問題は無い)。
2007年8月29日には、2007年内に全日空が就航している国内の全50空港で「スキップサービス」が利用できるように設備を設置して、従来の紙の航空券を国内線で全廃することが発表された。従来のスキップサービスは手荷物を預けたい利用客は対象外で、これらの利用者は航空券を発行する必要があったが、専用の読み取り機を導入することで、手荷物を預ける場合もスキップサービスが利用可能になった。航空券の完全電子化は実現すれば「世界初」となる。国際航空運送協会が打ち出している、2008年5月までの「航空券電子化」の方針を受けたもので、紛失防止などの利用客の利便性向上や、航空券の用紙代・印刷代、チェックイン機・自動改札機の維持管理費(特に航空券を切り取り半券を取り出し口まで搬送させるために必要な駆動部分のメンテナンス)、人件費といった経費の削減などを目的としている。カードや対応する携帯電話を持っていなかったり証明書の必要な運賃を利用する利用客は、空港などで発行される2次元バーコードが印刷された「航空券ご利用案内書」や「搭乗案内書」で搭乗手続きを行う。これにより、従来から発行されてきた、磁気ストライプ付きの航空券は全廃されることとなった。2007年9月4日より先行試験的に松山空港で導入されていたもので、2007年12月20日までに国内線が乗り入れるすべての空港で導入された。

貨物・郵便

ANAカーゴ (ANA Cargo) は全日空グループの航空貨物サービスのブランドである。2007年6月現在、国内線は135路線に1日あたり937便を運航する(エアーセントラルは貨物搭載を行わない)。国際線は28都市に週あたり704便を運航する。2006年度には、国内線の貨物は30,574百万円、郵便は8,936百万円、国際線の貨物は62,915百万円、郵便3,438百万円の実績を残した。貨物機ボーイング767-300ERFを4機保有し、ABX Air社のボーイング767-200を2機ウェットリース利用している。他の貨物は旅客機に床下貨物室(ベリ-スペース)に搭載される。

ハブ空港

  • 小口国際貨物
2007年7月5日沖縄県と全日空は国際物流拠点形成に関する合意を行った。2009年以降を目途に全日空では那覇空港アジア向け貨物輸送のハブ空港にすることを検討している。2007年12月18日、日本通運近鉄エクスプレス・全日本空輸 の3社で、「国際エクスプレス事業会社」設立に対する基本合意がなされ、その後ANA&JPエクスプレスが設立された。2008年4月に新事業会社を設立し、サービス対象地域をアジア域内として営業する予定である。その中でANAは、沖縄県と共同で那覇空港に国際小口貨物基地を設置する計画を発表しており、那覇空港が同社におけるアジア向けの貨物輸送のハブ空港になることが、実質決定した。
  • 国際貨物
2008年1月7日より、それまで国際貨物便を多く就航していた中部国際空港からの便を大幅に廃止、移転するなどして関西国際空港に就航する貨物便を増便し、ハブ化を進めていた。これにより関空に就航するANAグループの貨物便は国際貨物便が週47便、国内貨物便が週15便の計週62便となり、ANAグループにおける貨物便の最大拠点が関空になると同時に、一時的に関空にとってもANAグループが最大の貨物便オペレーターとなったものの、その後わずか2年後の2010年夏季スケジュールには、国際貨物便を2008年の3分の1以下近い13便、国内貨物便も週12便とするなど大幅な減便を進めている。

国際線

スターアライアンスに加盟している会社が多い。以下、※の付いている会社はスターアライアンスメンバー


過去に共同運航をしていた会社

広告宣伝関係

広告出演

その他

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お客様と共に最高の歓びを創る―ANAが目指すCS

CSの本筋が学べます

(参考になった人 9/12 人)

全日空ANAが進めてきたCSの本筋を学べる本です。 いい仕事を行った人に従業員同士でグッドジョブカードを渡します。人間は 本来人からほめられたいと思っていますので、人からほめられて悪い気を する人はいません。 また仲間をほめるためには、他の人の仕事をよく観察するようになったそう です。 ANAの飛行機に乗ると、出発の時に、滑走路に行くまで、整備士の方が 手を降り続けてくれます。

ちょっとしたことですが、「旅にでるんだ」と言うことが 伝わって来るので私は、大好きなシーンです。 どうすればお客様が気持ちよく飛行機に乗って旅に出ることが出来るかを 従業員全員で考えてきた過程が伝わってきます。

この本は、ANAの企業経営が目指していくものは何か?、またANAの社風も良くわかると思います。ANAグループの社員になりたい方は、是非読んでおくとよいと思います。

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コーディネート

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アナタは突然の誘いにどんな服を着ていきますか?

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ボーイング777機長まるごと体験 成田/パリ線を完全密着ドキュメント

国際線機長になった気分!

(参考になった人 10/11 人)

これ、面白いですヨー! 読んでいて引きづり込まれました。 出発前の機内での合同ブリーフィングあたりまで読んで、 あとはまたのお楽しみにと思っていたのですが、止められません。 結局、離陸して大空を飛び、パリの空港に到着するまで、 最後まで一気に読み進めてしまいました。 そのあいだは、まるで自分が国際線の機長になった気分。

この本はパイロットの仕事の解説書というより、 どちらかというと軽めの読み物系ですが、 これまでは難しい本が多かっただけに、 あまり知識のない私にも最初から最後まですらすら読めました。

タイトルどおり!

(参考になった人 8/8 人)

ドラマ仕立てになっているので、小説を読むのと似た感覚でスイスイ読めました。 普通に飛行機に乗るだけではほとんど知ることのない機長やその他スタッフたちの様子がよくわかります。 タイトルのとおり、ボーイング777機長の仕事が一通りわかり、本当に機長になったような気分になれますよ。 大人が読んで楽しい本ですが、子どもたちにとっては良い職業案内本にもなりそうです。 ボーイング777機長だけでなく、いろんな職業のシリーズがあったら面白いだろうなと思いました。

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(参考になった人 0/0 人)

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半年ほど前に購入しました。 あれからまだ少し残っている状態です。 3分の2は使いました! とてもリーズナブルな価格です。 一人当たり配るのは2円です! 一般的に、電気屋さんで買うと、一人当たり配るのに8円ほどです。 ですから一人当たり配るのに6円得します。 単純計算でですが。 品質も知らない人に配るのも最適で悪くはないです。 非常に役に立っています!

絆の翼―チームだから強い、ANAのスゴさの秘密

グループ総勢3万人にも及ぶひとつのチームが存在することを知り、興味深く読ませていただきました。 サービス業の本質は何か、顧客満足とはいったい誰のためにあるのかという根本的な命題に対し、明快な答えを持っている本だと思いました。 人間を企業の機能の一つとして考え、無味無臭な理論展開がCS関連の書籍の中で、 この本は、数少ない「読ませる報告書」になっているといえるのではないでしょうか。 どうしたら、こうした文化が醸成できるようになるのかを コストから考える方には、この本の良さはわかりませんね。

ANA礼賛の広報誌です。

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ANAファンにとっては、それでも一定の満足感はあるだろうが、派遣CA・パイロット、アジア他社への外注整備、整備時間の短縮や育成がおろそかになることでの整備不良、不採算路線の打ち切り等には一切触れずに、こうまで美談仕立てで迫られると、正直バカ負けしてしまった。 顧客がANAを選ぶのは、もう一方のJALが重大インシデントだらけであまりにも不甲斐無いからと、アライアンスの利便性などによるもので、本書のように上澄み部分を競い合えば、お互いそれなりの事が書けるのではないか? パンフレットではないのだから、負の部分にも触れた上で、それにも勝る優れた点について書いて欲しかった。

ANA』by Google Search

ANA』の解説 by はてなキーワード

福岡を拠点に活動する3ピースバンド

「アオイ音響」と呼ばれるそのサウンドは、テルミンサンプラーなどのエレクトロニクスと生楽器が絶妙に融合。

実験的でありながら、ポップでファンクヒップホップなナイスミュージック

名前ANAから「アナ」になりました。

MEMBER

1982年2月10日 水瓶座 AB型

好きなアーティスト 小沢健二 中原中也

  • 大内篤 G./Cho.

1981年5月26日 双子座 A型

好きなアーティスト コーネリアス 大槻ケンジ

  • 野間博光 Dr.

1978年11月1日 蠍座 B型

好きなアーティスト ジェームス・ブラウン


ある意味バンド結成のきっかけにもなったのはスチャダラパー最近では帰ってきた渋谷系などと言われている。

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