■ 『泉大津市』の解説
市名は和泉国の国府の外港(国津)であったことに由来する。和泉木綿の集散地となった江戸時代に真田紐をはじめとした繊維産業が興ると、これを地盤に明治以降毛布の製造が始まり、毛布のまちとして発展した。現在も国内産毛布においては9割超のシェアを占める。港湾も昭和初期に近代化され、堺泉北臨海工業地帯の一角を占め、近年は物流拠点としての性格も強めてきている。また、港湾や中心駅の再開発が進み、人口は増加傾向にある。
歴史
- 紀貫之の土佐日記では、小津(をづ)と詠まれている。土佐守の任期を終えて船で京都へ帰る途中、当地を経由して住吉へ向かっている。
- けふ、からくして、いづみのなだよりをづのとまりをおふ。承平5年2月5日条
- 「ゆけどなほ ゆきやられぬは いもがうむ をづのうらなる きしのまつばら」
- 菅原孝標女の更級日記では、和泉守であった兄の菅原定義を訪ね、当地から船で京都へ帰っている。
- 冬になりて上るに、大津といふ浦に、舟に乗りたるに、その夜、雨風、岩も動くばかり降りふゞきて、雷さへなりてとどろくに、浪のたちくるおとなひ、風のふきまどひたるさま、恐しげなること、命かぎりつと思ひまどはる。
鎌倉時代には大津城(眞鍋城)が築かれ、戦国時代にはその跡地に大津御堂(南溟寺)が建ち、周囲は寺内町の様相を呈した。
江戸時代、泉州地域の農家の副業としてよく見られた綿花栽培の規模が拡大すると、港湾とその後背地としての寺内町を併せ持つ大津に綿花注文所が設けられ、綿花は船で大坂や堺の問屋に運ばれるようになった。また、原料の集散地に留まらず、真田紐などの加工品の製造も行われるようになった。
沿革
- 1647年(正保4年)、和泉郡大津村が下条大津村と宇多大津村に分村。
- 1875年(明治8年)、和泉郡下条大津村と宇多大津村が合併し、再び大津村となる。
- 1889年(明治22年)4月1日、和泉郡大津村(町村制)が発足。
- 1896年(明治29年)4月1日、泉北郡が成立。
- 1915年(大正4年)4月1日、町制施行。泉北郡大津町となる。
- 1931年(昭和6年)8月20日、泉北郡上条村、穴師村を編入。
- 1942年(昭和17年)4月1日、大阪府下で8番目に市制を施行。その際、滋賀県大津市が先に市制を施行していたために、和泉国の「泉」を冠して、「泉大津市」となった。
- 隣接する和泉町(現在の和泉市)と紛らわしくなる、旧国名の「和泉国」が「和」を読まない、旧郡名の「和泉郡」もほとんど「泉郡」と表記されていた等の理由から、「和泉」ではなく「泉」を冠している。
- 市民をはじめ泉州地域の人々からは単に“大津”と呼ばれることが少なくない。
過去には、泉大津市・和泉市・高石市・忠岡町の3市1町の間で合併の話が持ち上がったが、高石市が脱却したため、合併研究会の設置に至らなかった。
現在では、泉大津市・和泉市・忠岡町の2市1町(かつての和泉郡の範囲とほぼ一致)の間で、合併問題などを調査研究する「泉北2市1町広域行政研究会」が設置されている。
市章・シンボルマークについて
市章
泉大津の「泉」と「大」の文字を波形に図案化し、湧きのぼる発展と海外への雄飛を表章している。1942年(昭和17年)9月25日に制定された。
シンボルマーク
毛布のまち泉大津にふさわしく羊の顔をイメージし、目と口の黒い丸は「創造」「躍動」「調和」を表している。
キャッチフレーズについて
市のキャッチフレーズは、『毛布・ニットと港湾のまち“泉大津”』である。
人口
2007年(平成19年)7月現在、大阪府内の市では、交野市に次いで26番目の人口であるが、近年、泉大津旧港や南海本線泉大津駅周辺の再開発により、人口が増加している。「近い将来、泉大津市単独でも人口10万人以上の市になれる可能性が十分にあるのではないか。」といった意見もある。
泉大津市の主な産業
主な産業は繊維、タイヤ。特に毛布やニットの製造が盛ん。
泉大津市で事業を営む主な企業
泉大津市の経済や雇用を活性化させるため、市では、企業の誘致に積極的に努めてきたという。そうした長年に渡る努力の甲斐あって、現在では多くの企業が泉大津市へ進出し、事業を営んでいる。
主な公共施設
- 泉大津市役所(東雲町)
- 大阪府警察
- 大阪府港湾局 総務部(なぎさ町)
- 泉大津市消防本部(小松町)
- 泉大津市立有料駐車場(旭町)
- 泉大津商工会議所(田中町)
- 郵便局株式会社 泉大津郵便局(小松町)
- 泉大津市民会館(小松町)
- 泉大津市立織編館(南海「泉大津駅」前『テクスピア大阪』 2階)(旭町)
- 泉大津市立図書館(下条町)
- 泉大津市立勤労青少年ホーム(下条町)
- 泉大津市立病院(下条町)
- 泉大津保健センター(宮町)
- 泉大津市総合体育館(宮町)
- 泉大津公共職業安定所(ハローワーク泉大津)(旭町)
- 泉大津労働基準監督署(池浦町)
- 泉大津税務署(二田町)
- 泉大津市立児童公園(市内各地)
- 南大阪花き卸売市場(小津島町)
ファイル:Shokuan-Izumiotsu001.jpg|ハローワーク泉大津
和泉市、高石市、泉北郡忠岡町の計3市1町を管轄している。
ファイル:Roukisho-Izumiotsu001.JPG|泉大津労働基準監督署
ファイル:Zeimusho-Izumiotsu001.JPG|泉大津税務署
ファイル:Izumiotsu-Post001.JPG|郵便局株式会社 泉大津郵便局
ファイル:Izumiotsu-Police001.JPG|泉大津警察署
泉北郡忠岡町と和泉市の一部地域も管轄している。
ファイル:Water_police-of-Izumiotsu-City001.JPG|大阪水上警察署 泉州警備派出所
ファイル:Ports-of-Osaka-Pref_Izumiotsu001.JPG|『大阪府港湾局』
ファイル:Parking_lot-of-Izumiotsu-City001.JPG|泉大津市立有料駐車場
ファイル:Izumiotsu-Shoukoukai001.JPG|泉大津商工会議所
ファイル:Izumiotsu-Shoubou001.JPG|泉大津市消防本部
ファイル:Izumiotsu-Taiikukan001.JPG|泉大津市立総合体育館
ファイル:Shimin-Kaikan-of-Izumiotsu001.JPG|泉大津市民会館
ファイル:TEXPIA-OSAKA001.JPG|『泉大津市立織編館』
ファイル:Izumiotsu-Library001.JPG|泉大津市立図書館
ファイル:Izumiotsu-Seishonen001.JPG|泉大津市立勤労青少年ホーム
ファイル:Izumiotsu-Hosp001.JPG|泉大津市立病院
ファイル:Higashiminato-Park-of-Izumiotsu-City001.JPG|東港(ひがしみなと)公園
ファイル:Anashi-Park-of-Izumiotsu-City001.JPG|穴師(あなし)公園
ファイル:Furuike-Park-of-Izumiotsu-City001.JPG|古池(ふるいけ)公園
教育施設
- 小学校
- 泉大津市立戎小学校(平成18年度より宇多小学校と統合)
- 泉大津市立旭小学校
- 泉大津市立浜小学校
- 泉大津市立穴師小学校
- 泉大津市立楠小学校
- 泉大津市立条南小学校
- 泉大津市立上條小学校
- 泉大津市立条東小学校
- 中学校
- 泉大津市立東陽中学校
- 泉大津市立誠風中学校
- 泉大津市立小津中学校
- 東陽中学校(旧第一中学校:男子校)と誠風中学校(旧第二中学校:女子校)はその開校の性格から、幅約2mの溝を隔てて隣接している。
- 高等学校
- 専門学校
- その他学校
- 泉州朝鮮初級学校
鉄道路線
泉大津市にはJR阪和線の駅はひとつもないが、阪和線沿線の住民も市東部を中心にたくさんいる(厳密に言えば、阪和線は和泉府中駅の北側でほんの僅かながら泉大津市を通過しているのだが、泉大津市民の多くに、市内には南海本線しか無いという意識があるのも事実である)。なかでも、穴田や東豊中町など、和泉府中駅から徒歩数分程度という住民は、隣りの和泉市府中町にある同駅を利用する場合が多い。
- 泉大津駅前の施設
- 泉大津アルザ - ダイエー泉大津店、いずみおおつCITY、レイクアルスターアルザ泉大津(ホテル)、アルザタワーズ(グリーンタワー、ブルータワー)
- 泉大津中央商店街
路線バス
南海バス
すべて、隣接する和泉市の各地域へ向かうものである。1時間に1本運行されている「光明池」駅へ向かうバスを除き、泉北高速鉄道「和泉中央」駅を経由する。
朝・夕の通勤・通学ラッシュには、特に乗車率が高いが、和泉中央駅、和泉府中駅発着便へのシフトする傾向があるためにやや減便傾向である。
中日臨海バス
市民からの新たなバス路線を望む声が高まったため、中日臨海バスへの委託により、福祉バス『泉大津市ふれあいバス』を運行している。ただし、このバスは、南海バスとは異なり、運賃こそ無料だが、乗車出来るのは、高齢者、障害者、妊婦等のみである。
道路
高速道路
主な一般道路
市内は格子状に道路網が整備されているが、人口が増加している和泉市中南部からのアクセスが、地形の制約もあって富田林泉大津線(戎町-穴田間)に集中し、近年渋滞が悪化している。さらに、その先の国道480号線(和泉市)には、開かずの踏切(JR阪和線)があるため、朝・夕のラッシュ時には大混雑する事がよくある。現在、こうした問題を改善するため、国道480号線では、本格的な工事が進められている。詳しくは、和泉府中駅#駅周辺を参照されたい。
船舶
ファイル:Izumiotsu-Sta001.JPG|南海本線 泉大津駅
ファイル:Alzar-Tower_Izumiotsu001.JPG|泉大津駅前のアルザタワーズ
ファイル:Nankai-Bus006.JPG|隣接する和泉市へ向かう南海バスの車両
泉大津駅 バスターミナル)
ファイル:Chiikifukushi_bus-of-Izumiotsu001.JPG|『泉大津市ふれあいバス』のバス停留所
ファイル:HANSHIN-EXP-Route_4-Bayshore-Line-of-Izumiotsu001.JPG|阪神高速4号湾岸線
ファイル:R26-Izumiotsu001.JPG|泉大津市内を走る
国道26号線
第二阪和国道)
ファイル:izumiotsuko001.jpg|夕日が沈む泉大津港(堺泉北港)
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 旧跡
ファイル:Ikegami-sone ruins01s3200.jpg|池上・曽根遺跡
ファイル:Izumi_Anashi-Jinja001.JPG|泉穴師神社
ファイル:Otsu-Jinja001.JPG|大津神社
ファイル:Sukematsu-Jinja001.JPG|助松神社
- 観光スポット
- きららタウン泉大津(泉大津パーキングエリアに隣接するスポット。ホテルサンルート関空がある)
- ひまわり広場(小松町)
- 泉大津フェニックス 廃棄物最終処分場跡地に作られた緑地。近年、大阪府南部における野外ロックフェスティバルの主要会場になっている。
ファイル:Sunroute_Kanku-of-Izumiotsu001.JPG|ホテルサンルート関空
地域情報
- NPO法人 泉大津ドットコム
- いずみおおつ得々マップ(泉大津商工会議所会員紹介サイト)
- 泉大津中央商店街
- 北助松商店街
- 泉北地域広域行政推進協議会 - 泉大津市の他、堺市、高石市、和泉市、泉北郡忠岡町の計4市1町が参加。
■ 『泉大津市』に 関連する人気アイテム
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