■ 『泉佐野市』の解説
1994年、関西国際空港の開港に伴い、人口増、「りんくうタウン」、大型店舗やホテルの進出、高速道路の整備促進など様々な変化を見ている。しかし、当初の計画通りに大型プロジェクト等が進行せず、財政は厳しい現状にあったが、2009年2月26日、連結実質赤字比率が約24%と早期健全化基準(17.44%)をクリアできないことが明らかとなり、「早期健全化団体」に転落する見込みとなった。
地理
泉佐野市は、大阪市と和歌山市のほぼ中間に位置し、南部には、金剛生駒紀泉国定公園に指定された和泉山脈がある。瀬戸内式気候に属するため、気候は温暖で、年間の降水量は比較的少ない。
古くから日根郡の中心として、商業・工業・農業・漁業、いずれも盛んで、関西国際空港の開港に伴い、より一層盛んになりつつある。
歴史
16世紀初頭に前関白九条政基が京都から下向し、自らその運営に携わった和泉国日根野荘は、泉佐野市から熊取町にかけての一帯であったとされている。
江戸時代には廻船業や漁業が発展し、市場町として活況をみせた。なかでも豪商の「食野家」「唐金家」は井原西鶴の「日本永代蔵」にも登場するほどで、佐野は和泉国では堺に次ぐ商業都市であった(当時の面影を残す「いろは蔵」の一部が今も残る)。
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 町村制施行により、日根郡佐野村、北中通村、南中通村、日根野村、長滝村、上之郷村、大土村が発足。
- 佐野村 - 佐野村単独
- 北中通村 - 鶴原村、下瓦屋村、上瓦屋村、中庄村が合併
- 南中通村 - 安松村、岡本村、樫井村が合併
- 日根野村 - 日根野村、俵屋新田が合併
- 長滝村 - 長滝村単独
- 上之郷村 - 上之郷村単独
- 大土村 - 大木村、土丸村が合併
- 1896年(明治29年)4月1日 泉南郡が成立。
- 1911年(明治44年)10月1日 佐野村が町制施行。泉南郡佐野町となる。
- 1937年(昭和12年)4月1日 北中通村を佐野町に編入。
- 1948年(昭和23年)4月1日 佐野町が大阪府下で14番目に市制施行(八尾市と同日)。しかし、栃木県佐野市より市制施行が5年遅くなったため、旧和泉国の「泉」を冠し「泉佐野市」になった。また、市制施行の際に「和泉」ではなく「泉」を冠するのは泉大津市に次いで二例目となった。泉佐野市は旧和泉郡(泉郡)でこそないが、同じ泉州地域に属する泉北郡和泉町(現・和泉市)と紛らわしくなる、旧国名の「和泉」が「和」を読まないといった、泉大津市と同様の理由から「泉」を冠したものと思われる。(市制施行から半世紀余り経過した現在でも、単に“佐野”と呼ぶ地元住民が多い。)
- 1954年(昭和29年)4月1日 南中通村、日根野村、長滝村、上之郷村、大土村を泉佐野市に編入。現在の市域となる。
- 2002年(平成14年)8月26日 「泉州南広域行政研究会」(2001年5月に泉南市・阪南市・泉南郡岬町により設置)に泉佐野市、泉南郡田尻町が加入し、3市2町による研究会となる。
- 2003年(平成15年)11月30日 泉州南広域行政研究会が「泉州南合併協議会」(法定協)に改組され、新市名を「南泉州市」とすること、泉佐野市役所を新市の市役所とすることで合意。
- 2004年(平成16年) 泉佐野市を除く2市2町で同年8月22日に実施された住民投票の結果(反対多数:泉南市・阪南市・田尻町、賛成多数:岬町のみ)を受け、9月30日をもって泉州南合併協議会を解散。
行政
- 市長:
- 日根庄造(任期:1948年、1期)
- 山本昇平(任期:1948年 - 1965年、5期17年。公選市長としての5選は全国初)
- 熊取谷米太郎(任期:1965年 - 1976年、3期11年)
- 向江昇(任期:1976年 - 2000年、6期24年)
- 新田谷修司(任期:2000年2月22日 - 、現在は第3期目)
- 副市長:泉谷善吉(任期:2007年4月1日 - )・中野伸一(任期:2009年4月1日 - )
- 市議会:定員21名
- 市章:公募により選ばれたものを、市制施行と同時に制定。泉佐野の旧称「佐野」のカナ表記「サノ」の2文字を、扇形(=「末広がり」の験担ぎ)に図案化したもの。扇の要の部分が「ノ」である。デザインは、高田谷俊昭によるもの。
- 市歌:「泉佐野市歌」(作詞:番匠谷英一、作曲:藤山一郎)。市制施行15周年事業の一環として、1963年11月15日制定。
- 市民憲章:「泉佐野市民憲章」。1976年5月22日、「市の木」「市の花」とともに制定。
産業
泉佐野市の主な産業
- 農業(タマネギの産地として有名。その他、キャベツ・紅ズイキ・ブロッコリー等)
- 繊維産業(水分吸収性の高い「後晒し(あとざらし)タオル」の主な生産地、「東洋のマンチェスター」と呼称される)
- 食品加工業(北部臨海地域に「食品コンビナート」を形成)
漁業
- 佐野漁港‐毎週日曜に青空市場が行われる(朝市(泉南市の岡田漁港より先にこの名前を使った))
泉佐野市で事業を営む主な企業
泉佐野市に本社を置く主な企業
- 関西国際空港(関西国際空港の運営会社。第三セクター方式で設立された)
- 不二製油(東証1部上場)
- ケイエス冷凍食品(名証2部上場)
- 星工業(株) (自転車バイクで使われるスポークのトップメーカー)
- 南海ウイングバス南部
- 関西空港交通
- 南海淡路ライン(乗客減少の為2007年1月31日8便をもって運行休止)
- サザンエアポート交通(南海電鉄グループの貸切マイクロバス業者)
- 大阪りんくうホテル(「全日空ゲートタワーホテル大阪」の運営。大阪府都市開発の子会社)
- りんくう国際物流(「りんくう国際物流センター」の運営。大阪府都市開発の子会社)
- 倉商
- あさかわシステムズ(ソフトウェア開発およびインターネットプロバイダ事業)
- エブノ(衛生用手袋等の製造)
- 日本度器(巻尺等の製造)
- 向新(むかしん)(和菓子の製造販売)
泉佐野市に拠点・事業所を置く主な企業
教育施設
小学校
- 泉佐野市立第一小学校
- 泉佐野市立第二小学校
- 泉佐野市立第三小学校
- 泉佐野市立中央小学校
- 泉佐野市立北中小学校
- 泉佐野市立日新小学校
- 泉佐野市立佐野台小学校
- 泉佐野市立末広小学校
- 泉佐野市立日根野小学校
- 泉佐野市立長坂小学校
- 泉佐野市立長南小学校
- 泉佐野市立上之郷小学校
- 泉佐野市立大木小学校
中学校
高等学校
大学
- 公立大学法人大阪府立大学 りんくうキャンパス
- 生命環境科学部獣医学科・大学院生命環境科学研究科獣医学専攻
特別支援学校
学校教育以外の施設
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 慈眼院 - 国の史跡、多宝塔は国宝。和泉西国三十三箇所客番。
- 日根神社 - 式内大社。
- 総福寺天満宮 - 本殿は国の重要文化財
- 意賀美神社 - 室町時代に建立、神殿は春日造り:重要文化財
- 犬鳴山七宝滝寺(しっぽうりゅうじ)(近畿三十六不動尊霊場第33番札所、「義犬伝説」が伝わる)
- 妙光寺(みょうこうじ)
- 茅渟宮(ちぬのみや)址、樫井古戦場跡(大坂夏の陣)
- 大井関自然公園(桜の名所)
- 蟻通神社(古典や能に見られる「蟻通伝説」が伝わる)
- ダンバラ公園(壇波羅蜜寺跡)
- 犬鳴山温泉
- 泉佐野ふるさと町屋館
- 歴史館いずみさの
- 春日神社
- りんくうタウン
- 泉佐野だんじり祭
毎年10月の第2土曜日・日曜日に行われる。市内に14台のだんじりがあり、すべていわゆる岸和田型の「下だんじり」である。
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著者は地元の有名雑誌『ミーツ』の編集長であり、毎日新聞の「ひと」欄に紹介されていたのを見て購入。祭当日だけではなく普段の「寄り合い」からすべてが始まるだんじり祭のことがよくわかるし、今年も実際にだんじり祭を見に行ったのだが、岸和田のだんじりピープルのその情熱がダイナミックに表現されていて、ほんとうに1年がだんじりのためにあること、「根回し社会より、遣り回し人生」に深く納得した。 ただ盛り上がればいい「イベントと祭とは違う」。知っている人なら分かるが、岸和田だんじり祭について語ることは、とてもむずかしい。この本には「現役」の人にしか書けない話が満載で、地元では大きな話題になっていると聞いた。内田樹(神戸女学院教授)の解説文がとても秀逸で、面白くて笑ってしまったけれど、それ以上に著者の筆致が冴えている。第3章の「岸和田の編集者」は祭り以外の話だが、東京の消費文化論にまでとらえている深さに感動してしまった。文体はリズミカルだが時には難渋な表現もある。けれどももの凄く上手い書き手だと確信。 イズミナンバー極まれり!(参考になった人 0/0 人)
関西人ならたいがい知ってるエルマガの編集長、江弘毅氏のもうひとつの顔、それがディープサウス大阪・岸和田のだんじり民族であるということ。 だんじり祭というのはイベントではない、と江氏は綴る。あたかもDNAレベルで組み込まれているかのように岸和田のオトコはこれによって「生きる」のだ。 死人が出るけが人が出る、筋モンがうろつくなどスキャンダラスな側面ばかりが目立つ祭りだが、根幹は全く違うものなのだ。 「だんじり」は「見せる」祭りではない。あくまでも「やる」祭りなのだ。 しかしやっぱりね〜 〜岸和田人はだんじりとあらば何をさしおいても駆けつける。たとえ指名手配中であっても。だからそのための張り込みも行われ、わざわざ祭りの終わりを見計らってタイホする〜 なんてことが書いてあったりすると やっぱヨソモンにとっては「おお!スゲェ!」の世界だよね、ディープ・サウス、ラテン大阪! |
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