■ 『中日スポーツ』の解説
中日スポーツ(ちゅうにちスポーツ)は、中日新聞社発行の日本の東海・北陸地方を主な販売地域とする日刊スポーツ新聞である。1954年(昭和29年)2月25日創刊。略称中スポ(ちゅうスポ)。
歴史
- 当時、中日新聞では中日ウィークリー〔1948年(昭和23年)9月3日・発刊〕でプロ野球記事を包含していたが、セ・パの2リーグ制を機に、1950年(昭和25年)3月17日に週刊紙(タブロイド紙。8ページ。10円)として独立した。1面を写真で見せたほか、プロ野球の戦評・サイドニュース、競輪や競馬記事なども独立させ、その当時中部地区へ進出を狙っていた東西の各スポーツ紙の出ばなをくじく事になった。1953年(昭和28年)から日刊紙への計画が練られていたが、広告が最後まで日刊紙計画を阻んでいた。しかし当時の三晃社・松波金弥社長が全広告を買いきり、日刊紙への足がかりとなった。
- 1954年(昭和29年)2月1日に当時の旧社屋にあった編集局の西側に「中日スポーツ編集部」が12人で、全国の日刊スポーツ紙では6番目に誕生した。ページ数も4ページ(中日スポーツとしての創刊年月日より)→6ページ〔1958年(昭和33年)4月1日~〕→8ページ〔1962年(昭和37年)4月1日~〕と年を追うごとに増やしていく。
- 1962年10月1日に新聞業界初の事業部制実施を機に「編集局中日スポーツ編集部→現在の中日スポーツ総局」へ昇格し、同日より読者の要望に応える紙面刷新を行う。1964年(昭和39年)4月1日からは10ページに増やす。
販売エリア
東海地方(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)、北陸地方(富山県、石川県、福井県)を中心に滋賀県、長野県、京都府の一部も販売エリアとする。
- 京都府では京都市内の駅売店・コンビニエンスストアで福井・滋賀県版(テレビ・ラジオ欄のみ差し替え)を販売。かつては京都市内の駅売店のみで名古屋版を販売していた。
- また、大阪府大阪市南部地域や兵庫県神戸市の都心部の一部(阪神三宮駅や高速神戸駅の駅売店など)でも現在早版(3版)を発売している新聞スタンド売り店舗がある(場合によって名古屋市内向けに販売される最終版を大阪市内でも販売されることもある)。
- 静岡県では中部・東部・伊豆において中日東京本社発行の東京中日スポーツとの併売(ただし、伊豆の一部地域では東京中日スポーツのみ)、西部では中日スポーツのみの扱いとなる(中日スポーツ・東京中日スポーツの双方とも、宅配のほか、駅売店=キヨスクやコンビニエンスストアでの即売を行っている。なお、東京中日スポーツの場合には駅売店やコンビニエンスストアでの即売版ではアダルト面を設けているが、休刊日の臨時即売版についてはアダルト面を設けずに宅配と同様にテレビ面に差し替えている)。
- 山梨県(一部地域を除く)と新潟県(一部地域のみ)は東京中日スポーツの販売エリアである(東京中日スポーツ以外の中日新聞社発行の媒体は山梨県・新潟県では販売エリア外である)。
紙面構成
1面トップ及び2~3面はほぼ毎日のように子会社・中日ドラゴンズの記事を中心に掲載している。このため、東海地方を中心とする多くのドラゴンズファンが愛読している。1993年からは倉橋寛によるおれたちゃドラゴンズを掲載している(エピソードなど詳細は倉橋のページを参照のこと。関連本も販売されている)。2006年12月より一面にはスポーツ・芸能関係の複数の記事を掲載するようになった(シーズン中はドラゴンズが敗戦した次の日は、話題のニュース記事で1面を飾り、ドラゴンズは片隅にというケースもある)
サッカーでは中日新聞社が出資参加している名古屋グランパスエイトを中心にした記事が多いが、他に販売エリア内に本拠地を置くジュビロ磐田やFC岐阜関連の記事も掲載される。バスケットボールでは日本バスケットボールリーグに所属する三菱電機ダイヤモンドドルフィンズやアイシンシーホース(共に愛知県内が本拠地)、及びWリーグのトヨタ自動車アンテロープス、アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス、さらにデンソーアイリス(全て愛知県内が本拠地)の記事は掲載されるが、同様に販売エリア内に本拠地を置くbjリーグの浜松・東三河フェニックス関連の記事はほとんど掲載されない。
販売エリアである中部地方出身のスポーツ選手・チームを応援するというスタンスの記事作りが心がけられており、高橋尚子(岐阜出身、中日新聞客員)を広告キャラクターに用いたり、イチロー(愛知出身)や松井秀喜(石川出身)(メジャーリーグ進出後ではあるが)、マラソンの野口みずき(三重出身)やいずれもフィギュアスケートの中野友加里、安藤美姫、浅田舞・真央姉妹(全員愛知出身)といったアスリートの応援記事を書いている〔ビーチバレーの浅尾美和(三重出身)に対しては競技面でなく芸能面で取り扱うケースが多い〕。
2005年秋以降、地元志向を一層強烈に打ち出すようになり、同年11月15日付では自社主催事業ながら軟式野球大会の結果を一面トップとした。
芸能面ではジャニーズ事務所関連の記事が多く、モータースポーツをテーマとした近藤真彦、長野博、堂本光一の連載コラムも掲載されている。
以前は最終面をテレビ番組表(休刊日除く)に当てたが、2003年春季ごろ以降は最終面の前の見開き2ページで掲載しており、右面に当該地域のテレビ番組表を(ドラマ・映画の番組欄には2行の解説記事を掲載)、また左面にはテレビ番組の解説とラジオ、BSデジタル、衛星放送(J SPORTS)の番組を掲載しており、最終面はニュース面(ダブル1面 主として芸能関連)としていた。しかし2008年3月下旬に行われた紙面刷新で、最終面を再びテレビ番組表に戻し、テレビ解説とBS等は最終面の前の芸能面と新設の特報面よりさらに手前の頁に掲載されるようになった。
主に2面に掲載される「きょうのプロ野球」の欄には当日の対戦カード、先発予想(パ・リーグは予告先発)に加え、カードごとに東海地方で視聴可能なTV(BS・CS含む)、ラジオの局名、放送開始時刻(中日戦の場合は解説者)も表記される。
他紙があまり扱うことのなかったモータースポーツ関連の記事をF1ブームが起こる前より掲載している(姉妹紙『東京中日スポーツ』も同様)。前述の2008年3月の紙面刷新で、『東京中日スポーツ』に掲載している「F1 EXPRESS」(2009年3月より「MOTOR EXPRESS」に改題)面が本紙においてもほぼ同じ内容で掲載されるようになった(以前は独自編集の記事だった)。
家庭で安心して読めるスポーツ新聞をポリシーとしているため、稀であるが、駅売り版でもアダルト面を設けていない(この事もあり、創刊当初からスポーツ紙でありながら、宅配件数は全国でも有数)。ただし、風俗店などの広告は掲載している。
創刊以来、題字ロゴの形式を一度も変えていない。他紙が題字をやや左に寄せて、右端に1頁の大見出しを出しているが、中スポは創刊当初から1990年代序盤までは1頁上段右端に題字を載せ、左側に広告や主要記事目次(3項目程度)を載せて、その下に1面大見出しを掲載していた。その後他紙同様題字をやや左にずらし、右端上段から大見出しを出すようになっていった。現在は『中スポ』(赤地白文字で100円と記してある)を1頁右端に出し、『中日スポーツ』は左端に小さく出ている。目次は「中スポ」の文字の下に入れている。
姉妹紙・関連紙
- 中日スポーツの紙面には、「東京へ行ったら 東京中日スポーツ」という小さな広告が載っている(記事などの都合でこの広告が載らない日もある)。
- 中日新聞(中日新聞名古屋本社発行) - 販売エリアなど詳細は関連項目を参照。中日新聞のスポーツ面に関しては、運動部が担当していることもあり、中スポの一部解説者が論評を行う程度で、特に交流などはない。
最終面
- 広域(中京広域圏)
- フルサイズ - NHK総合(NHK名古屋放送局)、CBC中日、東海THK、テレビ愛知、メ~テレ、中京CTV
- ハーフサイズ - 三重MTV、ぎふチャン、NHK教育、NHK衛星第1、NHK衛星第2、WOWOW(アナログ)
- 北陸(石川・富山)
- フルサイズ - NHK総合(NHK金沢放送局・NHK富山放送局)、石川テレビ、MROテレビ、HAB、テレビ金沢、BBTテレビ
- ハーフサイズ - KNBテレビ、チューリップ、NHK教育、NHK衛星第1、NHK衛星第2、WOWOW
- 福滋(福井・滋賀)
※BSを除きチャンネル表示はなし。
- フルサイズ - NHK総合(NHK福井放送局)、NHK教育、福井テレビ、FBCテレビ、毎日テレビ、関西テレビ
- ハーフサイズ - 読売テレビ、NHK衛星第1、NHK衛星第2、WOWOW
- 3分の1サイズ - ABCテレビ、びわ湖放送、京都KBS
- 静岡
中面
- 番組解説、ラジオ(AMおよびFM)およびBS・CSの番組表を掲載。なお、ラジオ以外は各地域共通サイズ。
- 番組解説においては、番組名・名古屋での放送局・時間を書いた後に東京・静岡・長野・大阪・石川・富山・福井の順でネット局を掲載している。ただし、テレビ愛知で放送されるテレビ東京系列の番組で、テレビ大阪・びわ湖放送(独立UHF放送局)で放映される場合でも「テレビ大阪」「びわ湖放送」の表示はない。また、テレビ東京の番組でぎふチャン、三重テレビで放送される場合は掲載される。
- 局名表記で明記する場合は次の通り。太字は名古屋地区での放送局。
- 静岡県の放送局表記については静岡朝日テレビは2005年3月に「あさひテレビ」、静岡第一テレビは2008年12月26日に「だいいち」と変更している。なお、テレビ静岡は「テレしず」という愛称を使用せず、そのまま表記している。
BS・CS
- 4分の1サイズ - NHKハイビジョン、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ、デジタルWOWOW、スターチャンネルHV、BSイレブン、TwellV、J SPORTS(J sports 1、J sports 2、J sports Plus、J sports ESPN)
ラジオ
- 広域
- 3分の1サイズ - NHKラジオ第一(NHKラジオ第二は未収録)、中日CBCラジオ(中部日本放送)、東海ラジオ、NHK-FM、FM AICHI、ZIP-FM、Radio-i、岐阜FM
- 極小サイズ - FM三重、ぎふチャン、ラジオNIKKEI
- 北陸
- 福滋
- 静岡
野球解説者(2010年現在)
- 一部を除き、系列の東京中日スポーツの評論家を兼任
セブンデイズ
2008年3月までは「セブンアイ」のタイトルで連載されていた。毎日日替わりで各界の著名人によって執筆されている。東京中日スポーツでも連載されている。
現在の執筆者
- 増島みどり(スポーツジャーナリスト)
- 高田実彦(スポーツジャーナリスト、元中日スポーツ記者・編集委員)
- ねじめ正一(作家)
- 安部龍太郎(作家)
- 湯浅景元(中京大学教授)
- 米長邦雄(棋士)
- 三遊亭円丈(落語家)
過去の執筆者
CMについて
- 東海地方でシェアが多いことなどから、中日新聞同様に頻繁にCMは放送されていない。
- 過去には、地元民放ラジオ局の東海ラジオ・CBCラジオ、FM愛知でラジオCMが放送されていたが、現在は放送されていない。
- 現在放映されているTVCMに関しては、数種類のCMの内容は10年近く変っていないほか、過去に中日ドラゴンズに在籍していた福留孝介がナゴヤドームで放ったサヨナラホームランの紙面を使用しているCMもあった。また競馬で1979年の日本ダービー(カツラノハイセイコが優勝)の写真を用いたCMも長年に渡って使用していた。
- 提供番組
その他・エピソード
- 1966年(昭和41年)11月3日に東京競馬場で開催された第54回天皇賞(秋)を前に、東京中日スポーツと共同でHITAC(日立製)3010電子データ選別装置による出走馬11頭の戦力分析を行い、「中日が初めてギャンブルにコンピュータを使用した」と週刊誌で話題になる。
- 中京競馬場開催時の自社制作の競馬中継において、グリーンチャンネル(スタジオ解説のみ)・テレビ愛知・三重テレビ・東海テレビにそれぞれ紙面でも有名な競馬担当記者を派遣し、解説を行っている。
- 中日新聞サンデー版に掲載されている「大図解シリーズ」のスポーツ・芸能版が隔週水曜日に掲載されていた(2008年に終了)。
- 中日スポーツは中日新聞社の子会社化はされておらず、現在も中日新聞社内の中日スポーツ総局が、中日スポーツの取材・編集を行っている。そのため、中日スポーツで中日ドラゴンズや中央競馬の記事を担当する記者が異動となり、中日新聞の地方部記者になることもある。
■ 『中日スポーツ』に 関連する人気アイテム
ドラゴンズ裏方人生57年 | ||
ドラゴンズファンなら必読(参考になった人 3/6 人)
天知監督、杉下、西沢から始まり、江藤、中、星野、高木とドラゴンズの歴史を彩った名選手の隠れたエピソードが満載。球団在籍57年。ドラゴンズの生き字引と言われる筆者ならではの内容で、読み応えは十分すぎるほどある。かしこまった球団史ではなく、楽しみながら読める球団史ともいえる。マーチン、パウエルら外国人選手の獲得秘話も面白い アラフォー世代以上のドラゴンズ・ファンは必読もの。(参考になった人 7/11 人)
足木敏郎、中日ドラゴンズ渉外担当補佐、と言うより元広報にして通訳。この名前を聞いてピンと来るアラフォー世代以上のドラゴンズファンは多いと思う。本書は、最近まで中日スポーツにて連載されていたモノ。連載中から単行本化されたら読んでみたいと思っていたので早速購入した。 53年、豊川高校から当時の名古屋へ入団、僅か2年の選手生活から以後トレーナー、マネージャー、広報、渉外担当と次々と裏方を経験しての57年間。 一時身を引かれた後、今日もなお職員として籍を置いている正に中日球団の裏の裏まで知り尽くした人の話だけに読み処が満載。現役生活唯一の1軍出場時の何ともユニークな体験から始まって、27歳で一から始めた語学勉強から通訳にまでなった事や初の外国キャンプ滞行に水原茂と主砲江藤の確執、更にあわや放棄試合の顛末に黒い霧事件まで多彩な逸話が語られる。 杉下茂、江藤慎一、権藤博、森徹、中利夫、高木守道、小川健太郎、鈴木孝政、山本昌弘ら球団史に残る名選手たちも登場するが、やはり興味深いのは、広報、渉外担当時代でのドビー、マーシャル、マーチン、デービス、モッカ、ゲーリー、ブライアント、ゴメスら外国人選手たちの逸話の数々。取っておきの話も披露され、例えば阪神のバースや西武のデストラーデらも、実は獲得リストに挙げ入団寸前まで行っていたなど驚くべき事実も明かされる。 輝かしい成績を残した者、指導者で名声を博した者多かれど、僅かな現役生活と地味な裏方一筋で、これほどファンの間で知名度がある人物は稀だ。その言外に窺える努力家ぶりと謙虚さ、誠実さだからこそだと思う。 ドラゴンズ・ファンなら懐かしくなる事請負の1冊だ。 |
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2009年版 プロ野球問題だらけの12球団 | ||
年度版?(参考になった人 7/11 人)
出版元が草思社に戻っての09年版。今年で10冊目ということでこの10年の総括と今年の予想について書かれている。といってもありきたりな順位予想などではなく、補強に対する中長期的な各球団の戦略に対する筆者の見解が主な内容だが、各球団が抱えている問題を編成面から鋭く分析していておもしろい。2〜3年さかのぼって読んでいくと各球団の姿勢の違いが見えてくる。 しょせんただのドラフト「マニア」(参考になった人 10/14 人)
小関の呪いというモノがあるらしい。 小関さんに評価されるとプロでは活躍できず、逆に批判されると活躍するそうな。 まあそれはいいんだと思う。 ドラフト会議倶楽部という素人の野球好きがうんちくたれているんであれば。 雑誌野球小僧にいる頃はまだ小関さんには謙虚さがあった。 元野球選手でもない、ただの雑誌編集者だった野球マニアだったのに いっぱしの専門家の扱いだ。 昔は本人はそういう扱いを断っていたのだが、、 毎年出ているこの本を見てもらえばわかるとおり、 感動するほど外しまくっている。 自分で恥ずかしくないんだろうか。 増長してしまった小関さんをとめる人はもういないのだろうか。 はっきり言って買う人はカネのムダです。 今の小関氏を見ているとやりきれない気持ちでいっぱいになる。 |
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