■ 『世界名作劇場』の解説
世界名作劇場(せかいめいさくげきじょう)は、主に日本アニメーション(以下、日アニ社)が制作し、フジテレビジョンまたはBSフジをキー局として放送されていたテレビアニメシリーズである。
放映開始から2008年まで断続的に一社提供であった期間が存在する。『カルピスこども名作劇場』や『ハウス食品・世界名作劇場』といった冠スポンサー名称であった。
世界名作アニメ、世界名作アニメ劇場とも呼ばれる。
最広義には、瑞鷹が権利を有する1969年の『ムーミン』以後の作品を指す(日アニ社の公式では1975年の『フランダースの犬』以後)。
概要
2009年まで約26作(数え方によって異なる)が製作・放送され、最も有名な日本のテレビアニメブランドの一つとして知られている。
すべての作品はフジテレビ系列で毎週日曜日の夜19時30分より本放送されているため、かつてはフジテレビを代表するアニメ番組と認識されていた時期もあった。
どの作品以後を『世界名作劇場』シリーズに含めるのかは、諸説ある。
- 「原作が日本国外の文学作品」(『七つの海のティコ』のみ例外)という基準で、1969年の『ムーミン』以後の作品を指す。
- 「日常を舞台にした作品」(厳密には例外もあるが)という基準で、1974年の『アルプスの少女ハイジ』以後の作品を指す。
- 「日本アニメーションの制作」という基準で、1975年の『フランダースの犬』以後の作品を指す。
なお、『世界名作劇場』という名前がついたのは1979年放映の『赤毛のアン』からであり、それまでは『カルピスこども劇場』や『カルピスファミリー劇場』という名前がついていた。『赤毛のアン』以降は提供がカルピスの一社だけで無くなったためシリーズ名を何度か変更しているが、本項では日アニ社が公式にシリーズの総称としており一般的にも認知されている『世界名作劇場』を項目名とした。
作風
基本的には世界中で古くから親しまれてきた小説・童話などを選び、ファミリー向けアニメとするための脚色を加えてアニメ化している。
「フランダースの犬」以降は、動物が主人公のペットで出てくることが半ばパターン化している。「トム・ソーヤーの冒険」「私のあしながおじさん」「トラップ一家物語」以外の作品において登場している。このことに関しては後述。
地上波シリーズの終焉とその後
しかし徐々に訪れた作風のマンネリ化を防ぐことができず、日本テレビが『投稿!特ホウ王国』を1994年5月に放送開始すると視聴率が低下し、さらに1995年以降のスポーツ中継の乱発、追い打ちをかけるようにTBSが1996年4月に『さんまのSUPERからくりTV』を放送開始すると次第に視聴率が低迷。
このため1997年3月に『家なき子レミ』の放送終了をもって『フランダースの犬』から続いた世界名作劇場の地上波シリーズは22年3か月の歴史に幕を閉じた。後番組は同じく日本アニメーション製作のテレビアニメ『中華一番!』で、その後もアニメ数作品が放送されたが、最終的にフジ日曜19時半のアニメ枠は消滅、また後に前時間帯である19時台のアニメ枠も消滅し現在は『熱血!平成教育学院』(ユースケサンタマリア司会)が1時間番組として放送されている。これによりフジのゴールデンタイムにおけるアニメ枠自体が消滅した形となっている。
BSフジでの放送
2002年、日アニ社は『少女コゼット(邦題)』の制作を発表した。この報道後数年間の沈黙の後、2007年、世界名作劇場として10年ぶりの新作となる第24作『レ・ミゼラブル 少女コゼット』がBSフジにて放送開始された。
2009年11月13日、『こんにちはアン』が千葉テレビにて放送開始され、独立系地方局ではあるが『家なき子レミ』以来12年ぶりの新作の地上波放送となった。
2010年1月17日から、韓国ドラマ『チング〜愛と友情の絆』が放送されることに伴い、19時のアニメ枠が廃止される。なお、新作が未発表なのか見当がつかないため、『こんにちはアン』で事実上、最終作と見なされている。BSフジでの復活から僅か3年であった。
本放送中断時期以後
約10年間新作が作られなくなった時期からフジテレビ以外の民放系列局・NHKのBS2ほか様々なメディアで再放送されるようになった。
- 再放送を最も多く実施しているのはNHK・BS2(詳細はBS名作アニメ劇場の項を参照)。1990年前後から増え始め、「衛星アニメ劇場」の看板作品となっていた時期もある。
- CS放送局のファミリー劇場やキッズステーション、フジテレビ721で頻繁に再放送されている。「GLC24時間英会話チャンネル」では英語吹き替え版が放送されている。
- 地上波局ではとちぎテレビやチバテレビなど、関東地方の独立UHF局で頻繁に再放送されている。その他には、テレビ北海道とテレビ静岡、サガテレビで頻繁に再放送されている。
- なお、日アニ社作品(『フランダースの犬』〜『家なき子レミ』)が地上波などで再放送の時は、OP・EDにクレジットされる「制作 フジテレビ 日本アニメーション」の部分が、「制作 日本アニメーション」に差し替える事が多い。その差し替え方は、『フランダースの犬』から『七つの海のティコ』までは、画像はそのままにCG加工で差し替える方式だが、『ロミオの青い空』から『家なき子レミ』までは、提供用の描き下ろし映像の部分に制作名のテロップを合成する方式だった(なお『ティコ』は2種類有るが、前者の物に統一している)。
- Yahoo!動画などでのインターネット配信もされている。
- 厳密には純粋な形での再放送ではないが、2000年〜2001年には過去23作品について前・後編(合わせて約90分)にて再編集された「完結版」が制作され、BSフジで放送された。後にCS放送局のキッズステーション(番組名は改題)、アニマックスでも放送されている。また、『レ・ミゼラブル 少女コゼット』放送決定記念企画として、2006年末にはBIGLOBEで全23作品がウェブ配信されている。
マーチャンダイジング
前述のように名作劇場には小動物が多いが、原作に存在しなくてもアニメオリジナルで登場させることが多い。これは小動物を商品化したものが売れるからである。嚆矢は『母をたずねて三千里』のアメデオである。日本アニメーションの松土隆二は「うちもやっぱりマーチャン必要で、制作費の補填をしたい」と述べている、韓国・台湾・中国・フィリピンなどの東・東南アジアやヨーロッパ諸国・中東など世界各地で放送された。特に東南アジア地域では『名犬ラッシー』を除く全作品が放送されている。一方、アメリカ合衆国では『トム・ソーヤーの冒険』と『若草物語』の数話分しか紹介されておらず、イギリスでは『ピーターパンの冒険』しか放映されていない。
『ペリーヌ物語』はフランスの建物、街並み他の風景がフランス人から見ても明らかに現実とかけ離れていたため、フランスでは放送されなかった。また、『フランダースの犬』は舞台であるベルギーでは放送されなかった。
カルピスまんが劇場
- 1969年 どろろ(第14話から『どろろと百鬼丸』に変更。)
- ※『世界名作劇場』の該当作品ではないが、『カルピスまんが劇場』の冠が付いていた。
- 1969年 - 1970年 ムーミン
- 1971年 アンデルセン物語
- 1972年 ムーミン(新)
- ※以上、3作品は瑞鷹エンタープライズ及び虫プロダクション及び東京ムービーの作品であるため、日本アニメーションの公式では『世界名作劇場』には含まれていない。
- 1973年 山ねずみロッキーチャック
- 1974年 アルプスの少女ハイジ
- ※以上、2作品はズイヨー映像時代の作品であるため、日本アニメーションの公式では『世界名作劇場』には含まれていない。
- 「カルピスまんが劇場」の冠タイトル映像と音楽は第1話-第17話、第18話-第52話で2種類あったが現在ではフィルムの都合で視聴が不可能である
- 1975年 フランダースの犬
- 第1話-第26話までは「カルピスまんが劇場」として放送されていた。DVD等現在では、第27話以降の「カルピスこども劇場」日本アニメーション版オープニング映像に差し替えてある(第21話-第26話の一部の話数では、すでに日本アニメーション製作の「カルピスこども劇場」になっていた、これは下請けの撮影所などの関係によるものである)
カルピスこども劇場
以下が日本アニメーションの公式で『世界名作劇場』と呼ばれる作品。
カルピスファミリー劇場
- 1978年 ペリーヌ物語
世界名作劇場
以後、従来の一社提供から複数各社提供が中心となる。
- 1979年 赤毛のアン
- 1980年 トム・ソーヤーの冒険
- 1981年 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ
- 1982年 南の虹のルーシー
- 1983年 アルプス物語 わたしのアンネット
- 1984年 牧場の少女カトリ
ハウス食品世界名作劇場
ここからしばらくはハウス食品の一社提供。提供クレジットシーンには、主人公が映し出される様になる。提供コメントは「この番組は、楽しい家庭料理の世界を広げる、ハウス食品の提供でお送り致します(致しました)」。
- 1985年 小公女セーラ
- 本作のみ「ハウス食品」の部分はビデオテロップにての後付表示だった。提供部分はブルーバックであった。
- 1986年 愛少女ポリアンナ物語
- 本作の中盤より、提供読み上げは主人公がやる事になる。また提供表示部分はアニメーションではなく静止画であった。
- 1987年 愛の若草物語
- 提供表示部分が動画に変更されるが、初期の四姉妹が映し出されるシーンではエイミーの口部分だけ動画だった。中期以後はエイミーのみが映し出されていた(読み上げは一貫してエイミー)。
- 1988年 小公子セディ
- 提供アニメーション部分は2種類ありニューヨーク編(セディ、お母さん)、イギリス編(セディ、コッキィ)になっている。
- 1989年 ピーターパンの冒険
- 1990年 私のあしながおじさん
- 1991年 トラップ一家物語
- 提供読み上げはマリアだが、提供表示部分のマリアは喋っておらず、ギターを弾いているだけだった。
- 1992年 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー
- 1993年 若草物語 ナンとジョー先生(1987年に放送された、『愛の若草物語』の続編)
- 1994年 七つの海のティコ(1994年3月20日放送の9話まで)
世界名作劇場
ハウス食品が1994年4月に『ブロードキャスター(現・情報7days ニュースキャスター)』(TBS系)へ番組提供(1分)すると同時にこの枠での一社提供体制が再び終了し、ハウス食品とNTTなどの複数社提供になる。主人公によるクレジットシーンや提供読み上げは廃止され、提供部分のアニメーションは提供用の描き下ろし映像に変わり、提供読みはフジテレビのアナウンサーが行う様になった。提供コメントは、「この番組は、知恵ある暮らしをデザインするハウス食品と、御覧の各社の提供でお送りします(しました)」。
ハウス食品世界名作劇場(BSフジ)
10年ぶりのシリーズ再開。放送局はフジテレビ系BSデジタル放送局のBSフジに移った。チャンネルは異なるが、放送時間は過去のシリーズ同様日曜19時30分、放送期間も過去と同じ1月から12月までの放送スタイルである。ハイビジョン制作。2007年はハウス食品などの複数社提供(バンダイ、インデックスミュージックなど)だったが、2008年はハウス食品の一社提供となっている。だが実際には他のCMも流れている。再放送枠では、スポンサーなど放送内容は全く同じだが冠から「ハウス食品」の文字が外されている。
- 2007年 レ・ミゼラブル 少女コゼット
- 2008年 ポルフィの長い旅
世界名作劇場(BSフジ)
2008年12月で一度中断した後、2009年4月からスタートした世界名作劇場・第26作品目は、ハウス食品の単独スポンサーではなくセコムも参加している。BSフジの再放送枠では、ハウス食品一社提供だが冠にはハウス食品の文字はない。「レ・ミゼラブル 少女コゼット」「ポルフィの長い旅」は、BIGLOBEも協賛していてインターネットで新作2週間分までは無料配信されていたが「こんにちは アン 〜Before Green Gables」では協賛しておらず無料でインターネットで視聴する事ができない。
■ 『世界名作劇場』に 関連する人気アイテム
世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編 | ||
世界名作劇場ファン 大満足のシリーズ(参考になった人 9/9 人)
世界名作劇場に関する書籍はたくさんありますが、このシリーズはまさに真打といってもいいのではないでしょうか。 各名作シリーズの舞台となる年代、登場人物の相関図、設定資料集、当時のコラムや出来事、作者に関することまで1つのシリーズにこれほどページ数を裂いている本はないのではないでしょうか。 こちらはアメリカ&ワールド編で、ヨーロッパが舞台のヨーロッパ編は今冬発売予定だそうです。 世界名作劇場ファンはもちろん、世界名作劇場ファンではない人も手にとって価値ある本だと思います。 |
||
自然で女の子受けのいい服を集めました | ||
勝負服、持ってますか?[PR]
今女の子と飲んでるんだけど来ない?週末合コンどう? アナタは突然の誘いにどんな服を着ていきますか?
こういうときにはは女の子目線で選んだコーディネートが一番。 今なら 10,500円 以上で送料無料。 |
||
私のあしながおじさん | ||
『私の』あしながおじさん。(参考になった人 4/4 人)
世界名作劇場ver.の「あしながおじさん」が楽しめるので、この本を買いましたが、アニメを見ていたころの感動がまたよみがえりました☆個人的に原作は日記帳なので、そこでは味わえなかった『会話』が楽しめるのも魅力です。 私が好きな所は物語の終盤で、ジュディが卒業式に自分の生い立ちについて話すところです。アニメ同様、見ながら涙してしまいました。 OPとEDを収録したCDがついているのも嬉しいですね。 思い出しながら聞いてみてください。余談ですが、歌詞も好きです♪ 元気なジュディ!(参考になった人 0/0 人)
卒業式でジュディが答辞をよむ、その台詞が大好きでそれを身に刷り込みたいがために買ったようなものでした。そこは本当に期待通りだったのです。ただ、始めから読み通すと会話が中心であるがために、どうしても人物の表情や動作の描写が欠けているように感じられてしまいました。アニメを見ていたのでそこの所はカバーできたけれど、それでも「これは誰の台詞だろう? 」と戸惑う部分があったのは事実で、読み物とするとちょっと弱いかもしれません。アニメーションが母体ですからそういうものなのかもしれませんけどね。 でも、また卒業式の台詞、ジュリアやサリーとの友情、ジャービスとの恋の場面が思い出されて読み返したくなるのだと思う。読後、幸せな気持ちになれる本です。 |
||
ライモンダ RYMONDA 新国立劇場バレエ団オフィシャルDVD BOOKS | ||
本も画像も内容もすばらしいです。(参考になった人 5/9 人)
4:3ですが、画像は大変きれいでした。 内容も新国立劇場の品のよいライモンダ全編、そしておまけ映像も、舞台裏紹介、衣装さんなどの紹介、ザハロワのインタビューもあって、本の写真も多くきれいです。バレエファンには、まっていましたといえる新国立劇場のよい舞台を商品化してくださいました。 ブルレイ版もあればそちらを購入したのですが、DVDだからこのお値段なのでしょう。 ザハロワのソロがたっぷり見られる!(参考になった人 4/6 人)
『ライモンダ』の全幕のDVDはあまりなくて、あっても古かったりするので、これが出たときには思わず買ってしまいました。 主役の女性ダンサーがソロで踊る場面が多い演目なので、ザハロワの踊りがたくさん見られて満足しています。 特にピチカートのバリエーションはかわいい踊りのためか、発表会では小学生くらいの女の子がピョコピョコ踊っているのしか見たことがなかったので、こんなにすばらしい振り付けの踊りなんだと感動してしまいました。 |
||
■ 『世界名作劇場』の解説 by はてなキーワード
毎週日曜日19時30分からフジテレビ系にて放映されていた、世界の名作文学を題材にしたアニメーションシリーズ*1。
日本アニメーションの公式的な見解としては、1975年のフランダースの犬以降の作品が世界名作劇場の作品であるとされている。
ただ、視聴者側からの感覚としては、虫プロのムーミンや、ズイヨー映像が製作した山ねずみロッキーチャック、アルプスの少女ハイジから、連綿として続くシリーズである、という意識も強い。
なお、「世界名作劇場」というシリーズ名は1979年の赤毛のアンに始まるものである。
2007年に放送局をBSフジ(毎週日曜日19時30分)に移して復活した。
作品リスト(世界名作劇場以前も含む)
- 赤毛のアン(1979年)
- トム・ソーヤーの冒険(1980年)
- ふしぎな島のフローネ(1981年)
- 南の虹のルーシー(1982年)
- アルプス物語わたしのアンネット(1983年)
- 牧場の少女カトリ(1984年)
- 小公女セーラ(1985年)
- 愛少女ポリアンナ物語(1986年)
- 愛の若草物語(1987年)
- 小公子セディ(1988年)
- ピーターパンの冒険(1989年)
- 私のあしながおじさん(1990年)
- トラップ一家物語(1991年)
- 大草原の小さな天使ブッシュベイビー(1992年)
- 若草物語ナンとジョー先生(1993年)
- 七つの海のティコ(1994年)
- ロミオの青い空(1995年)
- 名犬ラッシー(1996年)
- 家なき子レミ(1996年〜1997年)
- レ・ミゼラブル 少女コゼット(2007年)
- ポルフィの長い旅(2008年)
