■ 『セリエA (サッカー)』の解説
セリエA(Serie A、セリエ・アー)は、イタリアのプロサッカーリーグのトップディヴィジョンである。レガ・カルチョによって運営される。リーグが現在の形になったのは1929年のことである。1990年代にはUEFAチャンピオンズリーグでイタリアのクラブチームが7年連続でファイナルに進むなど世界中からスター選手が集まり世界最高峰のリーグと呼ばれ、現在もリーガ・エスパニョーラ(スペイン)、プレミアリーグ(イングランド)などと共に世界トップレベルの選手が揃うリーグのひとつである。
試合方式
20クラブによるホームアンドアウェー方式2回戦総当たりのリーグ戦形式で行われる。
従って1クラブあたりの1シーズンの試合数は38試合、計380試合が行われる。
勝利クラブに勝ち点3、引き分けの場合には両クラブに勝ち点1が与えられ、負けは0になる。
順位決定方式
順位は勝ち点の多い順に決められ勝ち点がもっとも多いクラブが優勝となる。
複数のクラブの勝ち点が同一の場合には得失点差などに関係なく同順位となる。
シーズン終了後に同順位の場合、そのチーム同士の対戦成績により決定する。
カップ出場権/残留/降格
カップ出場枠は、毎シーズン、欧州サッカー連盟(UEFA)が定めるUEFAランキングで変動するが、セリエAは1997-1998シーズンのUEFA主催カップ戦のシステム変更後、3位以内を保っているため、UEFAチャンピオンズリーグ4枠、UEFAヨーロッパリーグ3枠を得ている。
上位2クラブにUEFAチャンピオンズリーグ本選、3位、4位に予選3回戦、5位、6位クラブにはUEFAヨーロッパリーグの出場権が与えられる。なお、UEFAヨーロッパリーグのもう1枠はコッパ・イタリアの優勝チームに与えられる。コッパ・イタリアの優勝チームが順位で出場権を確保している場合は、準優勝チームに出場権が与えられる。準優勝チームも順位で出場権を確保している場合は、7位のチームにヨーロッパリーグ出場権が与えられる。
また下位の3クラブがセリエBに自動的に降格する。
出場停止規定
警告処分は初め4回で1試合の出場停止処分となる。その後3,2,1回と減り再び4回に戻る。1試合に2回の警告処分及び退場処分を受けた場合は翌試合1試合の出場停止処分となる。ただし1試合に2回の警告処分を受けても悪質とみなされなかった場合は出場停止処分を受けない場合がある。
外国人登録
EU内国籍およびEU加盟申請中の国の選手に関しては無制限に登録が可能。EU外国籍選手に関しては、2002年7月18日以前に契約した選手には適用されず、毎年8月31日までに新たに契約してセリエAに参戦する選手は、各クラブに1人のみ追加で登録することが許される。
事件
2007年2月2日、カターニャ対パレルモ戦でサポーターがフーリガン化し暴動が発生。試合を中止したが場外乱闘に発展し、爆発物を投げつけられた警察官1人が死亡、100人以上が負傷。15人の逮捕者を出す惨事となった。後の調べで暴動を仕掛けたのはカターニャ側サポーターであることが判明した。
この影響により翌日2月3日と4日の全てのリーグ戦が中止となった。運営側は事態を深刻としており、2月10日にリーグは再開されるものの一部の試合では無観客試合となった。
この問題はイタリアサッカー界に暗い影を落とすことは避けられそうに無いようだ。
その後オリンピコなどの安全性が確保された一部のスタジアムでは無観客試合を回避したが、人気チームの試合が無観客試合になる、または観客の入場がシーズンチケット保有者のみに制限されるなどの影響が出ている。
2005-2006シーズンで、八百長疑惑が発覚し、ユヴェントスほかが強制降格処分となった。詳しくは、「カルチョ・スキャンダル」を参照。
スクデット
セリエAのリーグ優勝をすることをしばしば「スクデットを取る」という。
「スクデット」(scudetto)とはイタリア語で「小さな盾」を意味し、優勝クラブは翌シーズン、ユニフォームの胸にイタリア国旗のトリコローレを示した盾型のエンブレムを縫い付け戦うことができる。
また、優勝10回のクラブのユニフォームには「ラ・ステッラ」(la stella、イタリア語で「星」)と呼ばれる金色の星の刺繍が付いている。27回優勝のユヴェントスは2個、17回のインテルとミランは1個の星を付けている(優勝回数は2008年-2009年シーズン終了現在)。なお9回優勝のジェノアはあと1回の優勝で付けることが可能だが、優勝は全て第二次世界大戦前のものであり、60年以上も優勝から遠ざかっている。
歴代優勝クラブ
- 1898年 ジェノア
- 1899年 ジェノア
- 1900年 ジェノア
- 1901年 ミラン
- 1902年 ジェノア
- 1903年 ジェノア
- 1904年 ジェノア
- 1905年 ユヴェントス
- 1906年 ミラン
- 1907年 ミラン
- 1908年 プロ・ヴェルチェッリ
- 1909年 プロ・ヴェルチェッリ
- 1909年 - 1910年 インテル
- 1910年 - 1911年 プロ・ヴェルチェッリ
- 1911年 - 1912年 プロ・ヴェルチェッリ
- 1912年 - 1913年 プロ・ヴェルチェッリ
- 1913年 - 1914年 カサーレ
- 1914年 - 1915年 ジェノア
- 1915年 - 1916年 第一次世界大戦のため中止
- 1916年 - 1917年 同上
- 1917年 - 1918年 同上
- 1919年 - 1920年 インテル
- 1920年 - 1921年 プロ・ヴェルチェッリ
- 1921年 - 1922年 プロ・ヴェルチェッリ(CCI)
ノヴァレーゼ(FIGC) - 1922年 - 1923年 ジェノア
- 1923年 - 1924年 ジェノア
- 1924年 - 1925年 ボローニャ
- 1925年 - 1926年 ユヴェントス
- 1926年 - 1927年 該当無し
トリノから剥奪) - 1927年 - 1928年 トリノ
- 1928年 - 1929年 ボローニャ
- 1929年 - 1930年 アンブロジャーナ・インテル
- 1930年 - 1931年 ユヴェントス
- 1931年 - 1932年 ユヴェントス
- 1932年 - 1933年 ユヴェントス
- 1933年 - 1934年 ユヴェントス
- 1934年 - 1935年 ユヴェントス
- 1935年 - 1936年 ボローニャ
- 1936年 - 1937年 ボローニャ
- 1937年 - 1938年 アンブロジャーナ・インテル
- 1938年 - 1939年 ボローニャ
- 1939年 - 1940年 アンブロジャーナ・インテル
- 1940年 - 1941年 ボローニャ
- 1941年 - 1942年 ローマ
- 1942年 - 1943年 トリノ
- 1943年 - 1944年 第二次世界大戦のため中止
- 1944年 - 1945年 同上
- 1945年 - 1946年 トリノ
- 1946年 - 1947年 トリノ
- 1947年 - 1948年 トリノ
- 1948年 - 1949年 トリノ
- 1949年 - 1950年 ユヴェントス
- 1950年 - 1951年 ミラン
- 1951年 - 1952年 ユヴェントス
- 1952年 - 1953年 インテル
- 1953年 - 1954年 インテル
- 1954年 - 1955年 ミラン
- 1955年 - 1956年 フィオレンティーナ
- 1956年 - 1957年 ミラン
- 1957年 - 1958年 ユヴェントス
- 1958年 - 1959年 ミラン
- 1959年 - 1960年 ユヴェントス
- 1960年 - 1961年 ユヴェントス
- 1961年 - 1962年 ミラン
- 1962年 - 1963年 インテル
- 1963年 - 1964年 ボローニャ
- 1964年 - 1965年 インテル
- 1965年 - 1966年 インテル
- 1966年 - 1967年 ユヴェントス
- 1967年 - 1968年 ミラン
- 1968年 - 1969年 フィオレンティーナ
- 1969年 - 1970年 カリアリ
- 1970年 - 1971年 インテル
- 1971年 - 1972年 ユヴェントス
- 1972年 - 1973年 ユヴェントス
- 1973年 - 1974年 ラツィオ
- 1974年 - 1975年 ユヴェントス
- 1975年 - 1976年 トリノ
- 1976年 - 1977年 ユヴェントス
- 1977年 - 1978年 ユヴェントス
- 1978年 - 1979年 ミラン
- 1979年 - 1980年 インテル
- 1980年 - 1981年 ユヴェントス
- 1981年 - 1982年 ユヴェントス
- 1982年 - 1983年 ローマ
- 1983年 - 1984年 ユヴェントス
- 1984年 - 1985年 ヴェローナ
- 1985年 - 1986年 ユヴェントス
- 1986年 - 1987年 ナポリ
- 1987年 - 1988年 ミラン
- 1988年 - 1989年 インテル
- 1989年 - 1990年 ナポリ
- 1990年 - 1991年 サンプドリア
- 1991年 - 1992年 ミラン
- 1992年 - 1993年 ミラン
- 1993年 - 1994年 ミラン
- 1994年 - 1995年 ユヴェントス
- 1995年 - 1996年 ミラン
- 1996年 - 1997年 ユヴェントス
- 1997年 - 1998年 ユヴェントス
- 1998年 - 1999年 ミラン
- 1999年 - 2000年 ラツィオ
- 2000年 - 2001年 ローマ
- 2001年 - 2002年 ユヴェントス
- 2002年 - 2003年 ユヴェントス
- 2003年 - 2004年 ミラン
- 2004年 - 2005年該当無し
カルチョッポリによりユヴェントスから剥奪) - 2005年 - 2006年 インテル
カルチョッポリにより繰上がり優勝) - 2006年 - 2007年 インテル
- 2007年 - 2008年 インテル
- 2008年 - 2009年 インテル
セブン・シスターズ
1950年代から1990年代前半まで、セリエAでは「三階建て」構造と呼ばれる、ユヴェントス、ACミラン、インテルのビッグ3に加え、サンプドリア、ナポリ、トリノ、フィオレンティーナ、ローマ、ラツィオ、ボローニャ、ジェノアなどの中堅名門クラブ、次いでプロヴィンチャという構図が基本的であった。
1990年代中盤より、衛星有料放送の普及によるサッカーのビジネス化、ボスマン判決による外国人選手獲得の自由化などカルチョの国際化が進む中で急激な変化が起き、ボローニャやナポリ、トリノ、ジェノアなどの名門が降格の憂き目にあった。中堅クラスのクラブは成長に成功したグループ(フィオレンティーナ、ローマ、ラツィオなど)と没落するグループ(ジェノア、ボローニャ、ナポリ、トリノなど)に大別され、「三階建て」の構図は崩壊した。
こうした中で台頭したのがセブン・シスターズ(Seven Sisters、ビッグ7とも)と呼ばれるビッグクラブグループである。すなわち、
の7クラブである。
新興勢力フィオレンティーナ、パルマ、ラツィオはカルチョビジネスの拡大に伴うバブルに伴う大型補強を実施し、スクデット争いに加わった。(サンプドリアも含め「ビッグ8」と呼ばれたこともあったが、サンプドリアは1993年のマントバーニ会長の死去以降没落。)
フィオレンティーナは映画製作者のマリオ(任1989-1993)と子ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ(任1993-2002)、ラツィオは食品メーカー大手チリオのセルジョ・クラニョッティ(任1992-2003)、パルマは食品メーカー大手パルマラットのカリスト・タンツィの下で莫大な資金を投入し、1999-2000シーズンには上位1-7位までをセブン・シスターズが占めることとなった。セブン・シスターズは国内のみならず、ヨーロッパにおいても華々しい躍進を遂げた。
セブン・シスターズの崩壊
サッカーバブルが崩壊し、過剰な投資と放漫財政の破綻が明らかになると、従来のビッグ3を除くクラブは経営難にあえぐこととなる。フィオレンティーナはチェッキ・ゴーリによる主力選手の売却などを経て2002年に破産した。ラツィオもクラニョッティによる無謀なチリオの経営が破綻したために破産寸前に追い込まれ、パルマも2003年、パルマラットの粉飾決算事件を機に不良債権を抱えてしまった。ローマも例外ではなく、センシ会長の下で巨額の負債を抱えることとなった。
クラブ再建へ
上記のように、フィオレンティーナ、ラツィオ、ローマ、パルマなど名門クラブは多額の負債を抱え、主力選手放出を余儀なくされ、現在クラブの再建に取り組んでいる。フィオレンティーナは破産によるクラブ消滅(2002)後、若手主体のチーム作り、中長期目標に基づく優勝を目指すなど、現在のセリエAは全体的に再建の途中といえる。
サンプドリア、トリノ、ナポリ、ジェノアなど古豪もクラブの経営再建を経て再びセリエAに挑戦しており、かつての三階建て構造が復活しつつある。
歴代所属クラブ
1929年にリーグが現在の形になって以来、計60クラブがセリエAに所属してきた。この中でもインテルは、一度も降格することなくセリエAに所属し続けている唯一のクラブである(同じく2006年まで降格経験の無かったユヴェントスとの対戦を「イタリア・ダービー」と呼ぶが、ユヴェントスはカルチョ・スキャンダルによって初の降格を経験した)。また、現時点においてシエナは、セリエA初昇格以来、一度も降格することなく在籍シーズンを延ばし続けている。
- 78シーズン インテル
- 77シーズン ユヴェントス、ローマ
- 76シーズン ミラン
- 72シーズン フィオレンティーナ
- 68シーズン トリノ
- 67シーズン ラツィオ
- 64シーズン ボローニャ、ナポリ
- 62シーズン サンプドリア
- 50シーズン アタランタ
- 43シーズン ジェノア
- 37シーズン ウディネーゼ
- 31シーズン カリアリ
- 30シーズン ヴィチェンツァ
- 29シーズン バーリ
- 26シーズン トリエスティーナ
- 24シーズン ヴェローナ
- 23シーズン パレルモ
- 21シーズン ブレシア
- 19シーズン パルマ
- 17シーズン リヴォルノ
- 16シーズン アスコリ、パドヴァ、スパル
- 13シーズン アレッサンドリア、コモ、モデナ、ペルージャ、レッチェ、カターニア
- 12シーズン ノヴァーラ、プロ・パトリア、ヴェネツィア
- 11シーズン フォッジャ
- 10シーズン アヴェッリーノ、チェゼーナ
- 9シーズン エンポリ、レッジーナ
- 8シーズン ルッケーゼ、ピアチェンツァ、キエーヴォ
- 7シーズン カタンザーロ、クレモネーゼ、マントヴァ、ピサ、ヴァレーゼ、シエナ
- 6シーズン プロ・ヴェルチェッリ
- 5シーズン メッシーナ、ペスカーラ
- 4シーズン カザーレ
- 3シーズン レッコ、レニャーノ、レッジャーナ
- 2シーズン アンコーナ、サレルニターナ、テルナーナ
- 1シーズン ピストイエーゼ、トレヴィーゾ
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付録のDVD(ミランのゴール集とフリットのドキュメント)に惹かれたんですが、意外にも(失礼!)、本の中身もよくできていて、買ってよかった!ひと昔前のミラン好きの人にとっては、サッキやライカールトのインタビューなんか楽しく読めるのではないでしょうか。もちろん、今のミランの主役たち(カカなど)のインタビュー記事もバッチリ入ってます。 そして、DVDを見て、改めてオランダトリオやジョージ・ウェアなどミランにいた人たちの凄さを感じました。クラブワールドカップを見る際にも、今後のミランを応援したい人にも、オススメできる大変お得な一冊だと思います。 |
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「バランスセラピー学」入門―体からアプローチするカウンセリング心理学 | ||
自分を成長させるための理論(参考になった人 2/2 人)
この本はカンセリング心理学分野で常に上位ランクされているので購読してみた。これまで、心理学分野の書籍は随分と読んできたが、人間の行動を「心」からではなく、脳→身体、身体→脳という視点から科学的に変容させようとする理論は、既存の考え方を超え、新しい分野を切り開いている。 また、ストレスやストレス源についての解説や対応法も具体的で実践的である。 最初は、カウンセリングや心理学についての関心で読んでいくが、それらの知識を分かりやすく整理しながら、著者は読者を「自己成長」について導いていることに気がつく。現代社会における心理社会的問題のアプローチ法として、バランスセラピー学という新しい学問の可能性を感じる。カウンセリングに興味あるに限らず、多くの人に推薦したい。 画期的な心理学(参考になった人 12/12 人)
自分は、この本をきっかけに鬱状態を克服することができました。「読めば鬱が治る」や「人生が変わる」などを歌った自己啓発本は読み漁りましたが結局そのときはわかって納得しても、変わらないんですよね。あいまいで複雑な心を読み解くのは大変難しく、それならば心より正直な体のゆがみを診て、治す方が賢明です。この本にはバランスセラピーという体から心にアプローチする心理学の体系をわかりやすく解説してある本です。 人生を生きてゆく中で、どうしても直面するストレスという目に見えない病魔をいかに最小限にとどめて生きてゆくのか、またはどうしても体内にたまってしまったストレスを体からアプローチして解消するのかが詳しく書いてあります。 |
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